2014 Fiscal Year Research-status Report
男子・男性対象のジェンダー政策をめぐる先進事例の比較研究
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26570018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
多賀 太 関西大学, 文学部, 教授 (70284461)
大山 治彦 四国学院大学, 社会福祉学部, 教授 (70321239)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェンダー政策 / 男性学・男性性研究 / DV / 男子問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間の初年度には、現地調査に先立ち、日本の男子・男性問題の現状および諸外国におけるジェンダー政策の日本社会への適応可能性についてメンバー間で情報を共有し、現地調査の枠組みを固めた。その一環として、すでに多賀と研究交流がある、ヨーロッパおよび英語圏での男性問題に詳しい香港大学社会学部准教授のトラビス・コン氏を、7月の横浜での世界社会学会議開催に合わせて招聘し、欧米の男子・男性対象ジェンダー政策の東アジアへの適用可能性について、専門的知識の提供を受けるとともに、研究組織メンバーとのディスカッションを行った。 現地調査については、初年度は、人口規模に比して非常に多くの優れた男性性研究を産出するとともに、男子・男性を対象にした様々なジェンダー政策が盛んに実施されているオーストラリアの調査に着手した。男性性研究を国際的にリードしているシドニー大学のユニーバーシテイ・チェアであるレイウィン・コンネル名誉教授の全面的協力のもと、主としシドニー市周辺地域の自治体における男子・男性を対象にしたジェンダー政策を中心とした実態調査を行った。また、ウーロンブン大学の男性性研究センターで研究交流集会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の研究実施計画どおりに実施し成果を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
スェーデンのストックホルムおよびイエテボリにおける「男性クライシス・センター」の運営実態を調査するとともに、スェーデンの男性性研究者との研究交流を行う。
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Causes of Carryover |
分担者の本務の都合により調査出張を延期したため、次年度に持ち越しをした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
スェーデンのストックホルムおよびイエテボリにおける「男性クライシス・センター」の運営実態を調査するとともに、スェーデンの男性性研究者との研究交流を行う。
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Research Products
(16 results)