2015 Fiscal Year Research-status Report
男子・男性対象のジェンダー政策をめぐる先進事例の比較研究
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26570018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
多賀 太 関西大学, 文学部, 教授 (70284461)
大山 治彦 四国学院大学, 社会福祉学部, 教授 (70321239)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェンダー政策 / 男性学・男性性研究 / DV / 男子問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の研究成果をもとに、ジェンダー平等政策の世界的先進地であり、英語圏主導による国際的な男性学・男性性研究の成果が導入される以前の1980年代前半から男性を対象とした独自のジェンダー政策を展開してきたスウェーデンで調査を行った。スウェーデン調査研究リーダーの大山は、ヨーテボリ大学ジェンダー研究センタ―で客員研究員を務めた経験を持ち、連携研究者であるストックホルム大学社会科学部教授のラッシュ・ヤルマート氏や研究協力者であるヨーテボリ大学経済学部客員講師の佐藤吉宗氏と意見交換を行った。「男性のための危機センター」をはじめ、NGOやNPOと政府・自治体との連携のあり方について重点的な調査を行った。書籍やインターネットなど通常のルートで入手できない政策関連資料を収集し、ヤルマート教授の協力のもとで、スウェーデン政府およびストックホルム市の政策担当者への聞き取りを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、成果に結びつく調査が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年は、女性への暴力撲滅宣言「ホワイトリボン」提唱者マイケル・カウフマン氏を招へいし講演を行う。また、ドイツの男性対象のジェンダー政策について調査を行う。その上で3年間の研究成果を報告書としてまとめる。
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Causes of Carryover |
分担者大束貢生がスウェーデン調査のため予定していたが、調査は行ったが、旅費が不要になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度はドイツ調査を実施予定であり、その旅費として全額使用する予定です。
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Research Products
(9 results)