2016 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative studies on the advanced examples of gender policies for men & boys.
Project/Area Number |
26570018
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
多賀 太 関西大学, 文学部, 教授 (70284461)
大山 治彦 四国学院大学, 社会福祉学部, 教授(移行) (70321239)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジェンダー政策 / 男性学・男性性研究 / DV / 男子問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年は、特にDVをめぐる男性対象のジェンダー政策を軸に調査研究を行った。4月には、男性非暴力運動の提唱者であるマイケル・カウフマンを招いて研究交流の機会をもつとともに「変容する家族と親密な関係における暴力」と題した講演会を実施した。また、8月には、昨年に引き続きスウェーデンにおける男性危機センターおよび男性性暴力被害者対策などについての聞き取り調査を、他の研究資金も活用して実施した。さらに、2017年3月には、本萌芽研究費では不足した部分を他の研究資金を活用する形で、多賀を中心にドイツのベルリン父親センターの調査研究を行った。また、ヨーテボリ大学において、研究交流集会をもち、伊藤、多賀、大山が日本におけるジェンダー問題、特に男性性をめぐる課題についての報告を行い、ヨーテボリ大学の研究者との討論を行なった。 1年間を通じて、これまで実施したオーストラリア、スウェーデン、ドイツにおける男性対象のジェンダー政策の動向について、2ヶ月に一回の研究会を開催し、男性対象のジェンダー政策の先進事例における動きについてまとめる作業に入るとともに、2016年10月に九州大学で開催された日本社会学会大会において、主にスウェーデンの事例を軸に共同報告を行なった。 今後は、さらに研究メンバーを拡充させ、EUおよびアジア地域における男性性をめぐる調査研究を実施し、日本における男性対象のジェンダー政策に活かせる政策についての提言をまとめていく予定である。
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Research Products
(25 results)