2015 Fiscal Year Research-status Report
地域ブランド価値形成視点からのご当地キャラクター開発の基礎的研究
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26570027
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
荒木 長照 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (50214789)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ご当地キャラクター / イメージ調査 / 地域ブランド |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度実施した2回目の予備調査の結果をもとに以下の2つの活動を行った。 まず、先の予備調査データの分析をおこなった。18体のキャラクターのパーソナリティ・イメージ変数に対して因子分析を行い、5つの因子(以下キャラと呼ぶ)を抽出した。すなわち、親しみやすさ、幼児性、粗忽、開放・誠実、個性的である。これらのキャラで18体のご当地キャラクターを特徴化し可視化した。個々のキャラクターが5つのキャラ特徴量をどのように持っているかが明らかとなった。さらに、k-平均法を用いて、キャラによってよく似たキャラクター同志に分類を行い、ご当地キャラクターの特徴を把握することができた。この種の学術的分析としては初めての結果で意義深いものとなった。 2つ目の活動は、18体のご当地キャラクターの84のパーソナリティ項目をさらに絞り込み、計画よりは早いがご当地ブランド価値との関係を探る調査の実施と分析である。調査はこれまでとほぼ同じ構成のWeb調査によって行った。得られたデータを因子分析し、因子負荷量の強さを用いて、最終的に21個のパーソナリティ項目に集約することができた。キャラは予備調査とほぼ同じ構造の5つとなった。一方ご当地ブランド価値は、計画書通り電通プロジェクト(2009)『地域ブランドマネジメント』の評定尺度によって測定し、4因子を抽出した。そのうち解釈可能な自己実現価値因子、関係絆価値因子、ゆとり価値因子の3因子を分析に用い、それぞれのブランド価値を5つのキャラに回帰した。分析の結果、5つのキャラと3つのご当地ブランド価値因子の間には強くはないが多くの有意な正の関係を発見することができた。特に”明るく陽気”と”幼児性”の2つのキャラはブランド価値すべてに正の有意な関係を持っていることがわかり、先の5つのキャラの特徴とあわせるとご当地キャラクター開発に1つの知見をもたす有意義な結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
前年度までに2回の予備調査を実施し、その結果を受けて計画通りパーソナリティを特定化する1回目の本調査を実施した。3回の調査で認知している当地キャラクターの種類やイメージの反応に大きな違いがなく、安定していると判断できたので評定項目を絞り込むことができた。このため予算に余裕が生じ、次年度調査予定のご当地ブランド価値も測定し、キャラとブランド価値の関係の分析も完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した1回目の本調査の結果をさらに精査し、6月の学会報告に向けての準備を行う。さらに現在の説明変数では、ブランド価値の説明力があまり大きくないので、ご当地の物理的資産価値も測定し、これらも同時にブランド価値の推定に用いるモデルに変更することを検討している。
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Research Products
(2 results)