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2015 Fiscal Year Research-status Report

「イタリア式コメディ」という新しい映画史

Research Project

Project/Area Number 26580041
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

佐藤 歩  立教大学, 心理芸術人文学研究所, 特定課題研究員 (10648918)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsイタリア式コメディ / 笑い / 映画史
Outline of Annual Research Achievements

2015年度も引続き、国内に研究拠点を立教大学現代心理学部映像身体学科(新座市)に置き研究活動を行った。イタリア・フランス・日本の三カ国で、「イタリア式コメディ」映画史上の文献映像資料の調査を行って、データベースへ資料や情報を集積した。2015年4月からの主な調査先は、東京近代美術館フィルムセンター図書資料室、在日イタリア文化会館図書資料室にて、またフランス・シネマテークフランセーズ併設映画図書館(BIFI)のネット資料を主に調査を行った。5月にはイタリア文化会館と朝日新聞社主催「イタリア映画祭2015」に参加、この映画祭に来日したイタリアのコメディ映画監督2名俳優2名(リッカルド・ミラーニ監督、ジョリオ・マンフレドニア監督、パオラ・コルテッレージ、アレッサンドロ・スペルドゥーティ)へインタビューを行い、撮影内容を動画資料として日本語字幕を付記、制作しデータベースへ加えた。2016年2月下旬にフランスにて海外映像資料と文献調査を行った。インタビューアー撮影は研究協力者であるシネマテーク・フランセーズの協力者ジャン=フランソワ・ロジェ、映画学者セルジオ・トフェッティ、批評家ジャン・ジッリ、ジャン・ナルボニの撮影を行い、同時に研究最終年度に予定している国際シンポジウムと上映会の打ち合わせも行った。またフランス・シネマテーク・フランセーズの映画特集「イタリア映画監督ルイジ・ザンパ特集」に参加し、イタリア式コメディとして著名であるが日本ではほぼ無名である貴重な監督作品を約25本鑑賞、この資料に関してもBIFI(国立映画図書館)で映像文献調査を行い、データベースへの貴重な資料として集積を行った。帰国後、研究協力者とフェッティ氏、ナルボニ氏といった映画学者や研究者と定期的に国際電話、通信交流、情報意見交換を行い、助言を受けた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

イタリア・フランス・日本の三カ国で順調に「イタリア式コメディ」の文献映像資料の定期的な調査を行うことができた。5月に日本におけるイタリア映画最大のイベント「イタリア映画祭2015」のインタビュー協力をイタリア・シネチッタ・ルーチェから得られたことにより、現代におけるイタリア式コメディの系譜と遺産、伝統と重要性を証明する資料を得ることができた。また、2016年2月下旬にフランスにて海外映像資料と文献調査を行うことができたのと同時に、研究協力者であるシネマテーク・フランセーズのジャン=フランソワ・ロジェ、映画学者セルジオ・トフェッティ、批評家ジャン・ナルボニ、映画監督のジャン=ルイ・コモリからも貴重な証言を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

研究最終年度2017年3月を目標に、文献・映像のデータベースの総体を完成させる。このデータの総括と発表の機会にイタリアの映画関係者・学者・監督・批評家も交え、日本・イタリア・フランスの三カ国語で国際シンポジウムを行う。現段階で決定海外招聘ゲストは、フランス映画批評家のジャン・ナルボニ。併せてイタリア式コメディ映画の代表的作品の上映会も行う予定である。開催地は立教大学新座キャンパスにおける映画館仕様教室・ロフト2であるが、その他コメディ映画祭との協力体制(沖縄国際映画祭や京都国際映画祭等)民間企業との連携・協力体制も模索している。シンポジウムの模様は動画記録に残すべくシンポジウムの結果も研究代表者がデータベースに日本語・フランス語で資料としてまとめる。

Causes of Carryover

事由として当初2015年冬12月頃予定していた海外調査が、欧州、とりわけフランスの政情不安と非常事態宣言下という事態から時期を遅らせることとなり、年度末の2016年2月月末に行われたことにより、財務精算処理が来年度に行われることとなった為。

Expenditure Plan for Carryover Budget

財務精算処理が来年度に行われることとなったが、予算は順調に執行している。次年度使用額としての残額は実質100千円未満で、この予算も通常3月に行われていた沖縄国際映画祭への参加予算として2016年4月執行予定である。
研究最終年度となる2016年度の研究計画は、研究代表者がイタリアへの映像資料調査とインタビュー出張とフランスへシンポジウムの打合せ出張を行い、またフランスイタリアより海外招聘ゲストと「イタリア式コメディ」の国際シンポジウムを開催する予定である為、旅費や謝金、通訳謝金等で研究費を支出予定である。

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Published: 2017-01-06  

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