2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study of 1980's characters in China: considered chiefly in cultural influence and commercial use
Project/Area Number |
26580063
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加部 勇一郎 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (30553044)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | キャラクター |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究成果は「1、上海という都市の文化を対象とする国際シンポジウムでの発表」「2、社会主義におけるアニメーションを対象とするシンポジウムでの発表」「3、報告書編集および印刷」の二点に集約される。 1について、上海社会科学院で開かれた国際シンポジウム「文化空間与文化融合国際学術討論会」(8月26-27日)に参加し、「“三毛”的歴史変遷与多様的社会功能」と題して研究発表し、上海を専門領域とする研究者たちと意見交換を行なった。また同内容のものを中国語で原稿化した(2017年以降に書籍化される予定)。 2について、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターで開かれたシンポジウム「紅い星に願いを:社会主義文化の伝播と比較」に参加し、「同じ顔の戦士たち―アニメ『葫蘆兄弟』における継承と展開」「回顧か諷刺か―アニメ『紅い風船』(1989)を読む」の二件の論題で登壇し、関連領域の研究者たちと意見交換を行なった。また前者について原稿化した。 3について、他の社会主義国家(ロシア・ベトナム)を専門領域とし、アニメーションや児童向けSF、国民的キャラクターといった、共通の問題意識を持つ研究者らと、共産圏のアニメSFに関連する報告書を編集および印刷した。また、過去数年間の“黒猫警長”キャラクターに関する総論を原稿化し、この報告書に収録した。 期間全体では、中国における“黒猫警長”“三毛”“葫蘆兄弟”の三種のキャラクターの文化的余波と商業的使用に関する資料調査を進めることができ、これらのキャラクターと中国児童がどのように関わってきたのか、またその背後にどのような大人たちの人的交流があったのか、などについての研究を進めることができた。
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Research Products
(7 results)