2014 Fiscal Year Research-status Report
文処理由来の脳波の時間周波数ならびに大域的同期分析による統語知識構造の再検討
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26580076
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
時本 真吾 目白大学, 外国語学部, 教授 (00291849)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 事象関連電位 / 事象関連スペクトル摂動 / P600 / 大域的同期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,言語理論の神経科学的根拠として多く議論されてきた事象関連電位(ERP)について,従来の解釈を覆す知見が多く報告されている現状を背景に,言語由来のERP成分として,しばしば議論されるP600を主に検討する。まず,複数の日本語構文によるP600の惹起を確認した上で,各構文に伴う脳波について,時間周波数分析を施し,ERP成分の内部構造を詳細に検討する。同型のERP 成分の周波数成分が異なることを示せば,文処理機序,さらに言語知識構造に再考を促すことになると期待している。さらに,異なる脳領域における脳波が同期する大域的同期を考察することで,言語知識のモジュラリティを再検討し,言語理論への神経科学的批判と貢献を試みる。 今年度は,実験刺激の作成と実験・解析手法の開拓に取り組み,刺激の作成を終え,解析手法についても指針を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
十分な統制を施した実験刺激を完成し,新しい解析技術の習得も済ませたが,実験実施には至っておらず,やや予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は実験の実施と解析を進めると共に,国内外の学会で批判を求め,英文の投稿論文として発表する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 「心理言語学」2014
Author(s)
時本真吾
Organizer
日本言語学会夏期講座 2014
Place of Presentation
名古屋大学(愛知県名古屋市千種区)
Year and Date
2014-08-18 – 2014-08-23
Invited
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