2016 Fiscal Year Research-status Report
人間同様に失敗する構文処理による自然な文生成の研究
Project/Area Number |
26580082
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
狩野 芳伸 静岡大学, 情報学部, 准教授 (20506729)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 自然言語処理 / 文生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
自然言語処理の研究は、研究者が人手で付与したコーパスアノテーションを解析器がどこまで自動復元できるか、その精度を競ってきた。しかし、文生成の出力はいまだ不自然である。本研究では、言語処理モデルをあえて「人間並みに失敗」するように構築し、より自然な言語処理の研究を行う。
基本的な心理学的妥当性を満たす構文解析モデルに基づき、これまで日本語構文解析器のプロトタイプを構築し、この構文解析器をコーパスデータで学習させ、実用的な評価値が得られることを確認してきた。本年度はさらに、構文からより意味的なレイヤをカバーするよう解析器を拡張した。
また並行して、本研究のアプリケーションになりうるテーマを模索した。ひとつは対話破綻検出チャレンジへの参加である。もうひとつはゲームプレイヤーのAI化を目標とする人狼知能プロジェクトへの参加で、文生成技術、また本研究で同時に構築される文解析技術の応用の可能性を検討し、プレ大会としてはじめての自然言語による対話ゲームの自動対戦を開催した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一昨年度のプロトタイプ構築が遅れた影響で、やや遅れているが、応用面の研究で当初想定外の進展があった。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、構文解析器の性能向上と拡張、およびその応用研究を進める。
|
Causes of Carryover |
研究計画の遅れによる。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度延長による計画の遂行に使用する。
|
Research Products
(6 results)