2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the acquisition process of Sino-Japanese verbal noun for pre-advanced Japanese learners from non-Kanji culture
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26580093
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
桑原 陽子 福井大学, 国際センター, 准教授 (30397286)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 漢字2字熟語 / 漢語動名詞 / 意味推測 / 非漢字系 / 中級日本語学習者 / 語構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年3月に,ミュンヘン大学の協力を得て,ミュンヘン大学で日本語を学習している非漢字系中級学習者10名を対象とする質問紙による調査と,その結果に対するインタビュー調査を行った。調査では,非漢字系中級日本語学習者が,漢字2字熟語を単独で見た場合にどのようにその意味を推測するか,そしてその単語が漢語動名詞かどうかをどのように判断するかを明らかにしようとした。 本年度は,まずその調査で得られたデータの分析を行った。その結果,学習者が意味推測を行う際の判断の基準は,いくつかのタイプがあることがわかった。その1つは,漢字2字熟語の語構成についての知識であり,特に,漢字熟語を構成する2字の漢字のうち右側(例:「開花」なら「花」)の漢字の意味を重視する傾向が観察された。また,右側にある特定の漢字が来た場合,それが意味推測に強く影響する事例が得られた。これらの結果をもとに,2016年8月実施の第2回調査の調査材料の選定を行った。 2016年8月に,ミュンヘン大学で2016年3月の調査に参加した10名のうち8名を対象に,2回目の調査を行った。同じ学習者に対して5ヶ月の期間をおいて同様の調査を行うことによって,1人の学習者の中での推測方略の変化も観察が可能となる。得られた結果は,2016年3月の調査と同様であり,調査対象者の母語であるドイツ語の語構成についての知識が影響していることが示唆された。
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