2016 Fiscal Year Annual Research Report
The Promotion of Information Technology and International Cooperation of Kharakhorum Museum, Mongolia on the Basis of Historical Research.
Project/Area Number |
26580133
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
松川 節 大谷大学, 文学部, 教授 (60321064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二神 葉子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (10321556)
清水 奈都紀 大谷大学, 文学部, 研究員 (90649237)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 中央ユーラシア史 / 歴史研究 / 情報化 / 国際研究者交流 / モンゴル国 / カラコルム博物館 / 博物館電子ガイド / 文化財保存科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に当たる2016年度には,研究計画の最終段階として,現地シンポジウムの開催と報告書の作成を行った。研究分担者の清水は5月10日にカラコルム博物館にて「「住民の知」発見のためのワークショップ」を開催し,7月29日~8月29日までカラコルム博物館にて「ハラホリンの文化遺産展」の開催を企画した。これらの成果は現地テレビ局制作の「ハラホリンの文化遺産」(第1回)として2017年2月26日に放映された。 これらの研究成果は雑誌『オルホン渓谷遺産』第4号としてモンゴル国で刊行され,清水奈都紀(他)著「文化財の保護利用における現地住民参加の参加と地域振興システムの研究」(pp.93-104)が掲載された。 本研究計画の当初の4つの柱の成果は以下のとおりである。<国際共同研究>2020年にカラコルム建都800周年を迎えるに当たって,最重要な史料『1347年漢モ合璧碑文』の再構とレプリカ制作のための国際共同研究体制の基盤を構築し得たこと。<情報展示の導入>カラコルム博物館においてタブレット型端末を利用したマルチメディア博物館ガイドシステム導入の可能性を検証し得たこと。<文化財保存科学的研究>カラコルム博物館における文化財の収蔵と保存保護方法について,専門的見地から実効的な提案を行ったこと。<官民学連携による地域振興研究>モンゴル国地方行政府,地域住民と共に地域振興ワークショップを開催し,博物館の高度情報化による地域振興施策に地域住民の意見を反映させるシステムを構築できたこと。
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Research Products
(6 results)