2014 Fiscal Year Research-status Report
主観的幸福度の決定要因の解明:リアルタイム幸福度データによる検証
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26590042
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
坂和 秀晃 名古屋市立大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (70513125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 主観的幸福度 / アンケート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、「主観的幸福度の決定要因」について、主観的幸福度を測定するアンケートデータの分析を行うことで明らかにすることを目的としている。本年度の研究では、大学生70名を対象とした「主観的幸福度」の時間データとその時点の行動データをパネルデータとして整理するとともに、その分析を開始したことが挙げられる。同分析内容の結果、大学生における行動別の主観的幸福度の相違を中心とした分析結果を得ることができた。同分析については、海外の数多くの先行研究で様々な分析手法を用いて分析しており、主観的幸福度の測定方法などによっても、異なる分析結果が得られている。本研究では、現在の海外の研究などでも手法の拡張が行われている方法の一つであるESM(Experienced Sampling Methods)法を拡張した方法を用いた分析を行っており、その意味では測定手法においても、問題がないと考えられる。 現在の本研究課題の研究実績状況としては、分析結果を初期段階の論文としてまとめた段階である。その際には、手法毎に数多くの先行研究が存在することから、ESM法で得られた先行研究に留まらず、同じく有効な手法として知られるDRM(Daily Reconstruction Methods)法などの先行研究についても調査を行い、サーベイをしている。現段階で得られた実証結果については、国内において同分野の研究報告等を幅広く扱っていることで知られる行動経済学会での報告を行っている。又、MEW研究会などで報告を行い、今後の進展に関するコメントなどを頂いた段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究課題で扱うアンケートデータの初期分析を行うことができ、その内容について初期段階の論文にまとめて、研究報告を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、現在までに分析をある程度行っているデータについてのさらなる検証を行うことである。現在のデータ分析から得られた知見については、必ずしも初期段階の論文であることもあり上手くまとめられているとは言えない部分が散見される。又、発展可能性の余地もある。そのような部分についての修正を行い、論文投稿を行うことを今後の目標とする。
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Research Products
(1 results)