2015 Fiscal Year Annual Research Report
ハンセン病問題の現状をめぐる日本・韓国・台湾の国際比較研究
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26590085
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
福岡 安則 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 名誉教授 (80149244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市橋 秀夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (70282415)
黒坂 愛衣 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (50738119)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ハンセン病問題 / 韓国ソロクト病院 / 韓国定着村 / 台湾楽生院 / 聞き取り / ライフストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
本調査研究は、韓国・台湾・日本のハンセン病問題の現状をめぐっての国際比較をめざすものであるが、平成27年度は、5月9日~10日に開催された「第12回ハンセン病市民学会in東京&駿河」の「実行委員会事務局長」を研究代表者の福岡安則がつとめたこともあり、「国際連帯分科会」参加のために来日した、「韓国ハンセン総連合会」および台湾の「楽生保留自救会」のみなさんとの交流を深める絶好の機会となった。 8月19日~26日には、昨年度に引き続き、韓国での「定着村」のフィールドワークと聞き取り調査を実施した。調査メンバーは、研究代表者の福岡安則、研究分担者の黒坂愛衣、研究協力者の金香月と上山由里香(このふたりは通訳の役割も担った)と菊池結の5名。調査は、京畿道というソウル市郊外の「都市近郊型」の4つの定着村と、天主教による「聖ラザロ園」を対象とした。また、「韓国ハンセン総連合会」の会長と専務理事から、それぞれライフストーリーの聞き取りも実施でき、実り豊かな調査旅行となった。 研究成果としては、黒坂愛衣と金香月が、「韓国ハンセン総連合会」の隔月刊の機関誌『ハンセン』に、3回にわたって韓国語で調査報告をさせていただいた。
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Research Products
(3 results)