2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバル化する世界における民主主義の行方と社会運動の役割についての国際共同研究
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26590087
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
和田 毅 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (20534382)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 民主主義 / 社会運動 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
グローバル化に対抗する社会運動や市民社会組織は、新自由主義的秩序に代わる「もう一つの世界」を追求しているが、それはどのようなものなのか、実現可能なものなのかを探求した。平成27年度は、民主主義と社会運動に関する数々の研究発表会やワークショップを実施した。より一層の国際的な研究協力体制の強化に努める一方で、大学院学生の積極的な学会参加を促し、研究と教育両面において貢献できるプロジェクトを目指した。具体的な実績概要は以下の通りである。 1)5月22日に、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻の大学院生2名が、駒場キャンパスで開催したBrown Bag研究会にて研究成果を発表した。これは、同月末にプエルトリコにて開催されたLatin American Studies Associationでの学会発表の準備・練習を兼ねた報告会であった。 2)1月8日に、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻の大学院生2名が、駒場キャンパスで開催したBrown Bag研究会にて研究成果を発表した。これは、1月15日に山梨で開催された国際ワークショップ(The Future of Democracy after Neoliberalism: Challenges from Latin America)での研究成果発表の準備・練習を兼ねた報告会であった。 3)1月12-14日に、東京大学駒場キャンパスにて、4名の海外招聘研究者(メキシコから2名、南米チリから1名、アルゼンチンから1名)を中心に、国際学術ワークショップを開催した。東京大学やアジア経済研究所の研究者による発表も含め、計8名の研究発表があった。また、1月15日には山梨にて大学院生による成果発表を続けて行った。 4)アメリカ社会学会や学術雑誌Mobilizationに成果を発表するために、国際共同研究を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際共同研究活動と若手研究者への機会提供をいう目的を着実に果たしつつ、成果を発表する活動も順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究の成果を、国際学会や学術雑誌に発表をする。 また、今後もワークショップ、国際学会、研究発表会などを、大学院生も交えながら開催していき、一層の研究促進と国際研究協力を推し進めていく。
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Causes of Carryover |
2016年1月に東京大学で開催したワークショップに、海外から研究者2名を招聘する予定であったが、その2名の都合が合わなくなり、招聘を取りやめざるを得なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、6月に東京大学にて国際会議を実施する予定であり、その経費として使用する。また、7月にウィーンで開催される国際社会学会や8月にシアトルで開催されるアメリカ社会学会で発表をする予定であり、その経費として使用する。さらに、昨年度来日したNicholas Somma教授と共同で、11月にチリのサンチアゴで国際ワークショップを開催するが、その経費として使用する。
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Research Products
(14 results)