2014 Fiscal Year Research-status Report
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26590102
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
鵜飼 孝造 同志社大学, 社会学部, 教授 (00203498)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会デザイン / ライフデザイン / キャリアデザイン / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会デザインとは何かについて、平成26年度の前半は、基本的な文献を読みながら、演習に参加している学生たちとともに考察を重ねた。私たちが考えた暫定的な定義は「社会が抱える問題を解決するために、可視的かつ具体的な工夫を凝らし、問題の解決を試みる行為。そこから人々に影響やムーブメントを起こすもの。」というものである。 そこで、以下のような事例研究をおこなった。1)栃木県のココ・ファーム・ワイナリー(知的障害者によるワイン造りの革新)、2)難病の治療や研究への寄付と啓発を目的とするアイスバスケット・チェレンジ、3)JR京都駅におけるユニバーサルデザインと斬新性、4)オーストラリアを中心に、地雷除去・環境保護・交通安全・食の安全に関する海外の広告、5)民族衣装のフェアトレードと支援活動。これらについて、10月に京都大学で開催された社会・経済システム学会の大会のポスターセッションで発表をおこなった。 それとは別に、研究代表者は、同大会で研究発表をおこなった。そこで大学教育、特に社会科学系の演習や実習に社会デザインの発想を取り入れていくべきことを提言した。そのためには、個別科学の知識やスキルを強化するディシプリン教育、関連分野も含めた知識と視野を広げるシステム教育のうえに、その学習や研究が情報ネットワークの中にとどまってしまう傾向を打破するために、自分のものとは異質な環境の中で、何らかの斬新な形をもったデザインを考え出すデザイン教育の重要性を指摘した。 年度の後半では、学生たちには、自分の生き方や生活様式を示す「ライフデザイン」、自分の職業や働き方を設計する「キャリアデザイン」を、どのように「社会デザイン」と結びつけるのかを意識させながら、それぞれのテーマを追求するようにしている。 なお、演習には3名の韓国からの留学生が参加しているが、韓国でデザイン教育が活発であることもわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の内容は当初の計画通りに進展しているが、3月にもう一度、海外調査を計画していたが、家族の病気により、急遽次年度に持ち越さざるを得なかった。ただし、文献研究に力を入れることで、できるだけそれをカバーしている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、前年度からの演習クラスの研究をさらに深めてそれぞれの論文にまとめるとともに、新しいクラスが同時に社会デザインについて研究を始めている。今のところ、異文化交流・インバウンド観光などを事例に、コミュニケーションのデザインの比較研究について特に推進していく計画である。
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Causes of Carryover |
2015年3月に2回目の海外調査を計画していたが、家族の病気により、急遽延期せざるを得なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の延期した分については、2015年度中に実施する予定である。
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Research Products
(2 results)