2015 Fiscal Year Research-status Report
高度専門職業人養成の教師教育における大学教員の資質要件に関する研究
Project/Area Number |
26590192
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
冨田 福代 大阪教育大学, その他の研究科, 教授 (40369591)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教職大学院 / 教師教育 / 研究者教員と実務家教員 / 理論と実践 / 大学教員の資質と要件 |
Outline of Annual Research Achievements |
27年度は、本研究テーマの基盤として1年目に取り組んだ「理論と実践」の問題確認と教職大学院を対象にした実態調査の準備の上に、実地調査を行うとともに実態調査を実施した。また、調査内容の取りまとめを中心に学会において中間報告を行った。主な活動内容と実績は以下の通りである。 ①研究会と打ち合わせ会(合同研究会全6回、その間に個別打ち合わせ、メールおよび電話での連絡打ち合わせを行った)、・27年5月14日研究会(研究内容全体の整理と確認、質問紙調査の調査項目および質問項目の検討、アンケート用紙の作成、訪問調査先分担とスケジュー確認 他)、・27年7月19日研究会(アンケート結果の分析、訪問調査の報告と分析、学会発表の計画,外国現地調査の計画 他)、・27年8月18日学会発表打ち合わせと発表資料の検討、・27年9月19日学会発表の最終打ち合わせ、外国現地調査の訪問先および調査内容の検討、・27年12月24日外国現地調査(シンガポール)の打ち合わせ、・28年2月25日外国現地調査の最終打ち合わせ、2年目研究内容の総括と3年目の計画検討、 ②訪問調査および質問紙調査、・27年6月~8月、全27教職大学院対象に訪問調査(7大学)、質問紙調査(20大学)を実施した。具体的には機関、研究者教員、実務家教員を対象として、質問内容は訪問調査および質問紙調査では原則同様とし、対象者には同じ質問内容と個別の内容を入れて実施した。 ③海外現地調査、28年2月25日~27日、訪問先:シンガポール、教員養成機関National Institute of Education (NIE)、 Nanyang Technological University、公立小学校 Teck Whye Primary School、 ④学会発表、27年9月19日日本教師教育学会第25回大会(於:信州大学)共同発表:「教職大学院における「理論と実践」に関する研究」
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目には、採択時の配布額による実施内容の修正や、研究対象である教職大学院の施策展開に基づく当初プロジェクト計画の変更を行った。2年目は、修正計画に沿って訪問調査、質問紙調査、外国現地調査、学会発表を行った。全体として概ね計画通り進めることができたが、予算およびメンバーのスケジュールの関係で外国現地調査をシンガポールのみで行った。 なお調査結果の集計および分析は分担して行い、メンバーでその結果を議論したが、全体を通しての議論は十分とは言えず、最終年度ではテーマに沿って結論に繋がる検証を進めて行く必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として、これまでの調査結果を精査し、検証して十分議論を深める必要がある。その上で、最終報告書を作成するとともに、研究成果の発信と発展を具体的に検討する。その内容は以下の計画で進める。 ・5月21日 有識者による研究会開催(訪問調査の協力者を中心に、教職大学院の施策展開上で重要な役割や果たした有識者のよる研究会を開催し、中間報告書(27年9月日本教育学会第25回大会で発表した調査結果およびシンガポール調査報告書)をもとにして、本プロジェクトのテーマについて議論する。) ・研究会(8月および12月予定) 全研究結果を精査し、議論を整理する。最終報告書を作成する。 ・研究成果の発信方法の検討および研究の発展的展開の検討
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Causes of Carryover |
外国訪問調査先をアジアに訪問期間を限定したため、経費が予算より少なくすんだ。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究会参加者への謝金および記録の文字化に必要なアルバイト謝金、最終報告書の印刷製本経費として使用を予定している。
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Research Products
(4 results)