2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26590199
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 一生 東京大学, 教育学研究科(研究院), 研究員 (70722578)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 達也 明治大学, 文学部, 講師 (00581208)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 植民地教育史 / 帝国日本 / データベース / 教員ネットワーク / 広島高等師範学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の本年は、共同研究打ち合わせと研究データの作成を中心に実施した。前者について、2014年4月12日に明治大学駿河台キャンパスに於いて初回打ち合わせを行い、以下の日程で打ち合わせを行った。 5月8日(明治大学)6月5日(東京大学教育学部)7月24日(東京大学教育学部)8月8日(東京大学教育学部)8月18日(東京大学教育学部)9月1日(明治大学)9月23日(東京大学教育学部)10月23日(日本大学文理学部)11月10日(東京大学教育学部)11月20日(東京大学教育学部)12月12日(東京大学教育学部)2015年1月23日(東京大学教育学部)2月26日(東京大学教育学部) 以上の打ち合わせの結果、広島高等師範学校に焦点を当て、帝国日本の中等教員ネットワーク形成を検討することとなった。さらに、山東省青島を対象に公立学校教員が日本の敗戦後に中華民国南京国民政府にどのように接収されたのか検討した。その成果は山本一生「中華民国期山東省青島における公立学校教員-「連続服務教員」に着目して-」『史学雑誌』(第123編第11号、2014年)として発表した。 研究データの作成に関しては、収集した『広島高等師範学校学校一覧』の卒業生名簿(1906年から37年)をデータ化した。この作業により、帝国日本の「外地」に転出した卒業生の具体的な足跡を、学部ごとや地域ごとに追うことが出来た。その結果、歴史地理学部と博物学部が「外地」への転出率が高く、人数としては朝鮮が最多であったことが判明した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一に、『広島高等師範学校学校一覧』の卒業生名簿(1906年から37年)をデータ化した。第二に、山本一生「中華民国期山東省青島における公立学校教員-「連続服務教員」に着目して-」『史学雑誌』(第123編第11号、2014年)として発表した。 第三に、共同研究打ち合わせを一ヶ月に一回以上開催したことである。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度では、『広島高等師範学校学校一覧』の卒業生名簿データを元に、2015年9月開催予定の教育史学会においてコロキウムを組織し、報告する予定である。
|
Causes of Carryover |
2014年9月の台湾出張において、円安の影響で必要経費が上昇したため。 また、2014年12月に喫緊の研究打ち合わせが岡山で行われることとなり、参加することとなったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
2014年9月の台湾出張の不足額を補填し、12月の岡山出張の経費を支出する。
|
Research Products
(3 results)