2015 Fiscal Year Annual Research Report
米国のPFFイニシアチブと大学教員の教員資格認定に関する研究
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26590207
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
宇田川 拓雄 流通科学大学, 人間社会学部, 特任教授 (30142764)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | PFF / 高等教育 / 大学教員資格 / プロフェッショナル・ディベロップメント / 大学院カリキュラム / PFFイニシアチブ / FD / 就職支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメリカ社会学会(ASA)がPFFイニシアチブと連携してPFF実施を支援した4つ大学のPFFの成果と現状を文献で研究し、さらに現地調査を実施した。2015年度はインディアナ大学を訪問した。 研究成果:(1)インディアナ大学ブルーミントン校(IUB)社会学部ではPFF-Scholarという資格制度が作られており、この資格を求めて入学してくる学生も多くPFFとして成功していた。(2)IUBでは社会学部院生が運営する全学PFFセミナーが行われていた。採用側として大学だけでなく企業の人事担当者も招かれていた。(3)IUBで勧められて、インディアナ大学パデュー大学インディアナポリス校(IUPUI)を訪問し、全学PFFであるPFFP(Preparing future Facutlty and Professionals)を調査した。FFPPは博士号取得者が大学教員と企業や政府の専門職に就職するのを支援するプログラムである。(4)IUでは National Center for Faculty Development and Diversity(NCFDD)というワシントンDCに拠点を持つNPOとタイアップし、それが運営するプ研修に院生、教員が受講する便宜を図っている。個人が私費で参加するが、IUのように費用を補助する大学もある。 ・知見:PFFプログラムは基本的にはカリキュラム外のプログラムだが正規教育に組み込んでいる大学も増えている。2014年現在で70大学が修了者に大学教員資格証明書を発行している。米国では大学教員が研究業績をあげ、かつ、効果的なティーチングができることが求められている。アカデミック・ライティングや外部資金獲得などの研究のためのノウハウと、ティーチングのためのノウハウを取得させる研修プログラムが普及しつつあり、大学教員以外の専門職への就職支援も実施されている。
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Research Products
(6 results)