2015 Fiscal Year Research-status Report
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26590221
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大多和 直樹 帝京大学, 教育学部, 准教授 (60302600)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 後期若者 / 若者論 / ライフワークバランス / 若者文化 / アイデンティティ |
Outline of Annual Research Achievements |
◯理論的研究では、「後期若者」を捉える枠組みを検討した。具体的には、単純に子どもから青年期(若者期)を経て「大人」になるのではなく、「大人」と「若者」が混在する形での移行があること、そして、そのありようや「大人」と「若者」切り分け方には消費文化への関与のみならず労働形態等が関係しているというモデルを模索している。 ◯「後期若者」実態調査(インターネット・サーベイ:質問紙調査)では、枠組みとの関係で対象をどこに設定するのかという課題に時間を割いた。本課題は、アイデンティティ、リカレント教育、ライフワークバランス、消費文化・若者文化、など幅広い問題性を有しており、幅広い年齢層を対象とする調査では予算の関係もありこれら全てを網羅するのは不可能である。そこで、本調査では20歳代~50歳代の男性を対象として行うこととした(女性の問題は、男性とは異なった枠組みが必要であり、今回は扱わないこととした)。 ◯「後期若者」聞き取り調査を引き続き行った。本年度は、上記の実態調査のパイロットスタディを兼ねて、働き方と「若者性」の関連をさぐるような事例を数例調査した。また、前年度より聞き取りに協力いただいている40歳代のフリーターや「SNEP」と呼ばれる人に対するインタビューを本年度も継続実施した。 ◯「後期若者」の趣味サークルへの調査:30代・40代が多く参加するネット上の音楽サークルに実際に加わり、アクション・リサーチを開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来ならば本年度は、「後期若者」実態調査(インターネット・サーベイ:質問紙調査)を実施する予定であった。しかしながら、調査委託業者と予算面で折り合わないなど、より調査項目を焦点化させて(質問項目を減らして)実施することが必要となった。それを受けて、20歳代~50歳代の男性を対象とし、現代男性の「後期若者」のあり方を浮き彫りにするような枠組みの理論的検討を行った。ネット調査は本研究の中核をなすものであり、それが行われないことは本研究の進捗の順調ならざる状況を示している。 ただし、2016年度には、予算内で実施できることが見込まれているため、進捗状況を「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方法としては、今年度実施できなかった「後期若者」実態調査(インターネット・サーベイ:質問紙調査)に注力して研究を行う。最終年度でもあるため第二四半期には調査を実施し、年度内には基礎的な分析を行う必要がある。計画年度内に学会発表を行うはずであったが、2017年度の教育社会学会等で発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年度実施予定であった「後期若者」実態調査(インターネット・サーベイ:質問紙調査)を調査委託会社との費用面の問題等で延期し、本年度は調査設計をやり直した。そのため、(調査を2016年度に延期した関係で)次年度使用額が生じることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画としては、実施を延期した「後期若者」実態調査(インターネット・サーベイ:質問紙調査)に重点的に予算を配分し研究を行う。もともと繰り越した分は、科研申請時より当該調査に行う計画であり、その意味での使徒の変更はない。
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