2016 Fiscal Year Annual Research Report
Sociology of Education for "Late Youth"
Project/Area Number |
26590221
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大多和 直樹 帝京大学, 教育学部, 教授 (60302600)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 若者文化 / 若者論 / 教育学 / 後期若者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度から繰り越された課題であるインターネット・サーベイ:「後期若者の生活とライフコース調査」にとくに取りかかった。 これは研究課題に明記したように若者文化からの<卒業>がどうなされるのか(日本社会において「人はどう若者でなくなるのか」)を中心に「後期若者」の価値観やライフコースのあり方をサーベイにて調査するものである。一定のバイアスがかかるものの、サンプリングや回収などの効率を考え、インターネットの調査会社に登録したモニターを対象としたサーベイを行った。年齢、性別、地域などに配慮し、全国の幅広い年齢層を対象としてサンプル取得を試みた結果、20~24歳:222人、25~29歳:378人、30~34歳:287人、35~39歳:343人、40~24歳:317人、45~39歳: 283人、50~54歳:600、55~59歳:600人、60~69歳:600人の合計3000人(男女比は2:1で男をオーバー・サンプリングした)、地域の偏りも最小限にとどまるデータを収集することができた。 分析は、現在も継続実施しているが、実績報告書で明らかにできることとして、①いつまで若者であるのかについては、年齢ベースで見た場合に約40歳まで若者期が拡大していること、②若者でのあり方には男女差がみられること、③現在の仕事の状況と後期若者期のあり方には関係がみられること、同時に④後期若者期のあり方といきづらさ・不安が関係していることがみえてきた。 実施がずれ込んだ分、年度内の実績は少なくなってしまったものの分析を継続し、新書などの媒体に発表することを試みるつもりである。
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