2015 Fiscal Year Research-status Report
グローバル人材育成のための学び直し型プログラムの検討-国際比較の視点から -
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26590225
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
二宮 皓 比治山大学, その他部局等, 学長 (70000031)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大学院 / 学び直し / セカンド・チャンス・ラーニング / グローバル人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、我が国において喫緊の課題となっているグローバル人材育成の方策について、「社会人の学び直し/能力の高度化」という視点から検討し、大学院を活用した教育プログラムの開発手法のモデルを提示することにある。具体的には、①グローバル人材育成に関わる各国の高等教育政策・人材育成政策の分析、②国際的に活躍する人材の育成を企図して提供されている大学院レベルの高度かつ先進的な教育プログラムの事例分析、③グローバル人材に求められるコア・コンピテンシーを基盤とする教育プログラムの開発手法のモデル構築を行う。これらの成果をもとに、大学院を活用した高度グローバル人材育成プログラムのモデル開発を行うことにより、生涯を通じたグローバル人材育成方策を検討する。 二年目である本年度は、主として、海外調査を実施し、先進的な事例に関する調査に従事した。訪問調査を行ったのは、アメリカ、ドイツ、フィンランドの三か国である。アメリカ調査では、研究代表者が、ミネソタ州ミネアポリスのコミュニティ・カレッジ2校を訪問し、セカンド・チャンス・ラーニングの視点から学び直しの機会について調査を実施した。それらから、(1)地域の産業と協議し、地域の企業が求める人材育成のためのコースを短期間で開設する仕組みが用意されていることの意義、(2)ニーズが生まれたその時を失わないで、学び直しの(セカンド・チャンス・ラーニング)機会を提供するという意味での、大学教育提供における適時性の問題、(3)学びと同時に資格をとるための枠組の設定の重要性、などが明らかになった。また、同様の調査をドイツ(バンベルク大学、ベルリン自由大学)、フィンランド(タンペレ大学、ヘルシンキ大学)において、連携研究者が実施している。また、今後の研究計画について、全体会を行い、議論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度計画において予定していた調査研究を実施し、おおむね良好な成果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況が概ね順調であることを踏まえ、平成28年度は、研究のとりまとめを実施する。PCC(Pacific Circle Consortium)等、国際学会での発表も計画している。
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Causes of Carryover |
初年度に、研究代表者及び連携研究者が、他業務や所属先の異動などにより、調査を実施できなかったことが、今年度についても影響していたことによる(今年度分については、ほぼ予定通りに使用している)。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、国際学会における発表をはじめ、アウトプットの機会を多く持つことを計画している。
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Research Products
(5 results)