2014 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期の胎児リスクの告知が養育者の心理的状態に与える影響とその支援
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26590260
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Research Institution | Maebashi Kyoai Gakuen College |
Principal Investigator |
松本 学 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (20507959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 啓道 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80323012)
五十嵐 薫 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70202851)
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (50292222)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口唇裂口蓋裂 / 出生前診断 / 出生前告知 / 養育者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づき、親・養育者支援の開発と実施のためのセンター医師が診察の一環として出生前告知に関わる医療面接(病状・治療展望説明)・簡易スクリーニング・調査依頼を行い、心理士(研究代表者)が再度調査の目的・内容を説明した上で心理学的面接・データ収集を行った。 この結果、第1年度は、研究参加者として、口唇裂(口蓋裂)について出生前告知を受け、東北大学病院唇顎口蓋裂センターを受診した母親・家族及び口唇裂・口蓋裂患児20組をこえる研究参加者の協力を得え、調査を実施することができた。とりわけ半構造化面接において得られた出生前診断・告知に関わる母親の疾患理解、またその知見から得られる告知の適時性・適切性については、2015年5月に第39回日本口蓋裂学会(昭和大学)において発表した。 支援開発については、従来、センターで実施している経験的支援について整理・統合するための情報収集を行い、打合せを行った。情報支援のためのweb作成についても実施し、まもなく公開予定である。 今後は、研究計画で考案した3つの各ステージ(ステージ1:出生前告知直後の医療面接・心理学的支援・情報支援、ステージ2:症例検討会議の実施、ステージ3:個別支援計画に基づく支援)について、センター構成員と緊密に連携をとりながら、最適化を図るための調整を行う予定である。 なお、研究実施1年目で得られた知見については、今後も第31回家族心理学会(山形大学)等においても知見の発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究参加者数を十分に満たしており、センタ-での連携についても順調におこなえており、今後も当初の研究目的に沿う形で研究実施が可能であることが考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き研究参加者の協力を得て、調査の継続を行うとともに、さらに参加者数を増やして研究知見の蓄積を行う予定である。また、必要に応じてセンター構成員と密に協力しながら適切な支援を行う予定である。
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Causes of Carryover |
初年度は研究代表者の旅費が予想よりも押さえられたためと考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度については、研究参加者も増加し、より集中的に調査・支援を実施する必要がある。このため、増加すると予想される旅費に使用する予定である。
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