2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26590261
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
玉一 博之 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (80726836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00621731)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動指導 / 小児がん / 身体活動量 / 体力低下 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児がん患者における運動指導の効果と運動機能の評価について、運動指導が小児がん患者に効果的であることを証明する必要がある。そのために入院治療中または外来での治療中にどの程度運動機能や身体活動が低下しているかの基礎データがまず必要と考えられた。そのため、運動機能の基礎データとして全国体力運動機能調査測定をもとにした項目を選定し測定することとなった。また、身体活動量としては入院中または家庭で身体活動量計を1週間程度装着しその歩数や消費カロリー数を収集していくこととなった。昨年度に引き続き、同様調査を行いさらに3名の入院症例に対して体力測定を実施した。入院中の体力低下は著しく、測定中に危険が伴うため1症例では中断せざるを得ない症例も認めた。また、その3症例は入院前の学校での体力測定結果も得られたため、今回の測定結果との比較ができた。3症例とも測定した項目ですべて低下していたことがわかった。 また、解析途中ではあるが入院中はもとより外来通院でも体力の低下が著しく低下していることが予想されたため、実際に入院中でも可能な運動指導の具体的な内容を計画し始めた。まずはベットサイドでも可能なストレッチや体操をいくつか考案した。小児でもわかりやすいように図で作成し、使用することを計画している。 今後はこれらを使用した運動指導を計画し実際に患者に対して介入していく手順を計画中である。また、ベースとなる運動機能や身体活動量の測定も症例数がまだ少ないため並行して情報収集をしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
運動指導や身体活動量・運動機能測定に当たり安全の確保が最優先である。そのため、測定にある程度熟知した担当者や患者の担当医の付き添いが必要となってくる。そのため、患者の状態や測定者、担当医の日程調整に難航しており、必要な症例が集まりにくい状況である。さらに、測定のためにはある程度スペースが必要となり、その場所の確保にかなり時間を要するため当初の予定より症例の収集に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在得られている症例の身体活動量及び運動機能の測定結果の解析を開始していく。また現時点で考えている運動指導の内容をより具体的にし、実施計画書を作成していく。また、その計画書を病院倫理委員会への提出し実際の患者での運動指導を行っていく。 ある程度の症例が集まるようであれば、その結果を専門学会での発表を計画していく。
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Causes of Carryover |
当初の予定よりも必要症例の運動機能測定や身体活動量のデータ収集に時間を要しており、症例の解析も行えていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
運動機能測定や運動指導の協力者への謝礼や症例の解析に必要な備品の購入を予定している。 また、その結果を学会や研究会での発表の為の費用を予定している。
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