| Outline of Annual Research Achievements |
目的とする「液滴表面の自己組織化層のAFMその場観察」は、装置および装置治具の作成が必要であったが、採択時に予算が４割削減となっていたため、装置作成は不可能であった。そこで、装置作成を伴わない範囲で目的の端緒を掴むべく共同研究者とともに研究計画を再考した。研究計画としては、「（１）液滴界面で組織化した分子層を固相に転写した後の物性解析の研究内容を強化する」「（２）気液界面で形成した自己組織化膜をμｍサイズの孔のあいた疎水フィルムに転写し、その孔上にある（孔を覆っている）自己組織化膜のAFM観察を行なう」のそれぞれについて推進し、（１）については、(1-1)R. Yamasaki and T. Haruyama,et al., Structural and electrochemical properties of self-organized HFBI membranes on different types of substrates, Electrochemistry, 83(11), 969-973 (2015)、(1-2)R. Yamasaki, Y. Takatsuji, M. Lienemann, H. Asakawa, T. Fukuma, M. Linder, and T. Haruyama, Electrochemical Properties of Honeycomb-like Structured HFBI Self-Organized Membranes on HOPG Electrodes., Colloids and Surfaces, B123, 803-808 (2014)の２編の学術論文が成果として輩出され、
（２)については、(2-1)R. Yamasaki and T. Haruyama, Formation Mechanism of Flattened Top HFBI Domical Droplets, Journal of Physical Chemistry, ACCEPTED 2016.4.2、(2-2)R. Yamasaki, Y. Takatsuji, H. Asakawa, T. Fukuma, and T. Haruyama, Flattened-top domical water drops formed through self-organization of hydrophobin membranes: a structural and mechanistic study using AFM, ACS nano, 10 (1), 81-87 (2016)、の２編の学術論文が成果として輩出されている。
これらの成果は、目的（１）（２）をそれぞれ高い水準で分析を実現し、現象を解明している。
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