2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26600026
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 鉄兵 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10404071)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 配位高分子 / イオン伝導 / 相転移点制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
イオンが運動することにより電流が発生し、電池やキャパシタといった電気化学デバイスの構築に寄与する。しかしイオンはミクロには極めて強い電場を有するため、融点が高く、伝導しにくいといった特徴を有する。我々は配位高分子のマイクロ孔に種々のイオンを導入し、クーロン場を緩和することでイオンの凍結を抑制し、高い伝導度を示すことを目指した。本課題では、種々のイオンを細孔に導入することでイオンの凍結を押さえたナノ細孔液体の構築を目指した。 上記研究を推進する上で、我々は3つの課題に挑戦した。(1)イオン性ゲスト分子を導入可能な細孔を有する配位高分子の構築。(2)イオンの導入と相挙動の評価。(3)イオン導入に伴う細孔との相互作用の制御とイオン伝導性の評価の3つである。 (1)配位高分子としては、UiO-66、Labtbの2つの配位高分子に着目した。これらは安定性も高く、比較的大きな細孔径を有しているという特徴がある。我々は特にLabtbのキラリティを制御した細孔の構築に成功した。UiO-66に種々のイオンおよび水素結合性分子を導入したところ、融点の消失がみられ、高温相が低温まで安定化していることがわかった。またLabtbへのキラルイオン性液体の導入にも成功し、やはり融点の消失が観測された。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Hybrid materials of Ni NP@MOF prepared by a simple synthetic method2015
Author(s)
Megumi Mukoyoshi, Hirokazu Kobayashi, Kohei Kusada, Mikihiro Hayashi, Teppei Yamada, Mitsuhiko Maesato, Jared M. Taylor, Yoshiki Kubota, Kenichi Kato, Masaki Takata, Tomokazu Yamamoto, Syo Matsumura, Hiroshi Kitagawa
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Journal Title
Chem. Commun.
Volume: 51
Pages: 12463-12466
DOI
Peer Reviewed
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