2014 Fiscal Year Research-status Report
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26600127
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
光木 文秋 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (00398257)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オゾン / 土壌 / 窒素栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
無機材質のみから構成される石英容器と高濃度オゾナイザを使って土壌を処理し、土壌特性(pH、有機物(元々含まれている土壌DNA)、アンモニア態窒素、硝酸態窒素、ミネラル、細菌)に対するオゾンガスの作用と経時変化および土壌中でのオゾンガスの拡散速度について調べた。 オゾン処理により、土壌中の有機物の分解が進み窒素栄養であるアンモニア態窒素および硝酸態窒素は増加した。一方、土壌DNAやカビ、バクテリアは処理時間とともに分解されることがわかった。オゾン注入量がある閾を超えるとカビやバクテリアがほぼ存在しない殺菌状態に近くなることも確認できている。pHについては、オゾン処理直後に強い酸性を示すが、時間とともに回復することがわかった。約1週間程度で元のpHに戻ることがわかっており、植え付けのタイミングを最適化できる。 上記のように、オゾン処理した土壌は、条件を最適化すれば、植物の育成に適した状態に変化する。よって、オゾン処理した土壌にえんどう豆や二十日大根を植えつけると、処理していない土壌に植えたコントロールサンプルに比べ、成長速度が速くなることがわかった。これは、根から吸収されるアンモニア態窒素および硝酸態窒素がオゾン処理により増加したためであると考えられる。 オゾン処理により、植物の病気は抑制され、成長は促進されることから、農薬や化学肥料の使用量を軽減するための有効な手法の一つであると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オゾン処理は、殺菌だけでなく、窒素栄養生成にも寄与することがわかり、デメリットが少ないことから実験は予定通りに進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎研究で、オゾンの土壌処理の有効性が確認できたので、実際のフィールド実験を予定している。ビニールハウスでの拡散オゾン処理と植育観察実験を行う。
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Causes of Carryover |
研究進捗状況が予定よりも少し遅れたため、購入予定物品を次年度に購入することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に、当該年度に行うはずだった実験と次年度に予定している実験を進めるにあたり必要となる物品を購入する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] BIOLOGICAL EVALUATION OF GASEOUS OZONE SPRAY2014
Author(s)
Kenji Ebihara, Fumiaki Mitsugi, Tomoaki Ikegami, Yoshitaka Yamashita, Toshifumi Yamashita, Yukio Hashimoto, Henryka D. Stryczewska, Joanna Pawlat, Shinriki Teii, Ta-Lun Sung, Masayuki Tamura
Organizer
8th International Conference Electromagnetic Devices and Processes in Environment Protection
Place of Presentation
Naleczow, Poland
Year and Date
2014-09-30
Invited
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[Presentation] "STERILIZATION EFFECT OF SOIL WITH OZONE GENERATED BY2014
Author(s)
Takuya Nagatomo, Keisuke Takigawa, Yuki Yamasaki, Takamasa Sakai, Fumiaki Mitsugi, Tomoaki Ikegami, Kenji Ebihara, Kazuhiro Nagahama
Organizer
14th International Symposium on High Pressure Low Temperature Plasma Chemistry
Place of Presentation
Zinnowitz, Germany
Year and Date
2014-09-23
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[Presentation] Sterilization characteristics of ozone-mist spray for chemical free agriculture2014
Author(s)
K. Ebihara, F. Mitsugi, T. Ikegami, Y. Yamashita, Y. Hashimoto, T. Yamashita, S. Kanazawa, H. D. Stryczewska, J. Pawlat, S. Teii, T. L. Sung
Organizer
International Symposium on Electrohydrodynamics 2014
Place of Presentation
沖縄
Year and Date
2014-06-24