2014 Fiscal Year Research-status Report
マルチアレイコリメータを用いた超高分解能中性子イメージング技術の開発
Project/Area Number |
26600145
|
Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
大澤 崇人 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 量子ビーム応用研究センター, 研究副主幹 (70414589)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯倉 寛 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 量子ビーム応用研究センター, 研究副主幹 (30414593)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 中性子イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
超高分解能の中性子イメージングを実現するマルチアレイコリメータの設計開発を行った。本コリメータは25μmのGdと0.8μmのAlを積層させた構造を持つが、薄膜を正確に積層させるためには極めて精密な製作・組み立て技術が必要となる。特にAl箔は極めて薄いため、それをそのまま切り抜き、組み立てることは極めて困難である。そこでGd箔とAl箔を接着する技術開発を行った。結果、超音波圧着による薄膜同士の接着に成功した。次に問題となった点はGd箔を正確に切り抜く技術である。当初レーザー加工を試みたがバリの発生が抑えられず失敗した。そのため精密な金型を製作してプレスで抜く方法に切り替え、成功した。次に切り抜いた箔を精密に組み上げるために必要な治具の製作を目指し、現状で達成しうる最高精度の治具をSUSで試作した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していたGd箔の調達に大幅な遅延が生じた。当初指定していた大きさのGd箔を供給先が供給できなくなるという事態が発生し、箔の大きさが1/4になるだけでなく大幅な遅延も発生して研究開発の達成に影響した。またJRR-3Mの再稼働もしなかったために実験を実施する機会が得られなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度の遅れを取り戻すためにも開発を加速させ、マルチアレイコリメータを完成させる。今年度中にJRR-3Mが再稼働した場合には研究炉にて性能評価実験を行う。
|
Causes of Carryover |
装置開発に遅延が生じているため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度には速やかに装置を開発する
|