2015 Fiscal Year Annual Research Report
非干渉散乱レーダーの新技術を用いた超高層大気の立体観測
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26610158
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
小川 泰信 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00362210)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地球惑星電離圏 / レーダー工学 / 非干渉散乱 / 超高層大気 |
Outline of Annual Research Achievements |
次世代の非干渉散乱レーダー計画(EISCAT_3D)では、超高層大気の3次元立体観測を目指している。その実現には、複数受信局の多ビーム観測手法を確立することが重要である。本研究の目的は、EISCAT_3Dのプロトタイプ受信局(KAIRA)を用いて、現行の欧州非干渉散乱(EISCAT)レーダーから2方向に送信される電波を分離して検出する手法を開発し、その有用性を実験的に明らかにすることである。 平成27年度には、2015年9月に実施した2方向観測データの解析を進めると共に、ポスト・ビームステアリング方式とビーム高速走査方式との比較・検証が可能な観測データを2016年3月に取得した。それらの観測データを基に、ISレーダービームを複数受信するシステムとしての有用性を共同研究者と議論した。さらに、多方向観測手法の更なる改善方法を検討することができた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] The science case for the EISCAT_3D radar2015
Author(s)
McCrea, I. W., A. Aikio, L. Alfonsi, E. Belova, S. Buchert, M. Clilverd, N. Engler, B. Gustavsson, C. Heinselman, J. Kero, M. Kosch, H. Lamy, T. Leyser, Y. Ogawa, K. Oksavik, A. Pellinen-Wannberg, F. Pitout, M. Rapp, I. Stanislawska, and J. Vierninen
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Journal Title
Progress in Earth and Planetary Science
Volume: 2:21
Pages: 1-63
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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