2014 Fiscal Year Research-status Report
ポリマー界面でナノ繊維化する細胞接着ペプチドの規則的配置と神経細胞増殖制御
Project/Area Number |
26620102
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 直毅 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (60243127)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アミロイド線維 / ポリスチレン基板 / ナノ繊維 / 細胞接着 / 細胞接着 |
Outline of Annual Research Achievements |
ポリマー表面において細胞接着ペプチドをナノ繊維化することで、細胞接着部位を高密度に規則的配置した基板を開発し、神経細胞の増殖制御に応用する。細胞接着ペプチドとポリマー結合ペプチドを混合し『ポリマー界面でナノ繊維化』させると、『細胞接着部位が高密度に配列された表面』により細胞を強く接着することができる。この方法によって神経細胞接着配列をマイクロパターン上に配置することで、『神経細胞のパターン培養』を行う。神経細胞間でシグナルを伝達できる基板を設計することで、再生医療に応用できる人工の神経細胞ネットワークを作成する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りクリスタリンの基質結合部位ペプチドのアミノ酸配列を改変し、ポリスチレン結合ペプチドと細胞接着ペプチドを合成した。二種のペプチドを混合したアミロイド線維をポリスチレン基板上で形成させることで、細胞接着配列とポリスチレン結合配列を対面に配置したナノ繊維が基板上にコートされた。さらにナノ繊維の立体構造および物性を表面電位顕微鏡および全反射顕微鏡で解析し、神経細胞のポリスチレンへの接着に適したナノ繊維を設計した。現在ポリスチレンのマイクロパターン上でナノ繊維を形成して作成した培養基板を用いて、神経細胞のマイクロパターン培養を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
ポリスチレンのマイクロパターン上でナノ繊維を形成して作成した培養基板を用いて、神経細胞のマイクロパターン培養を行うとともに、その成果の人工神経細胞ネットワーク構築へと展開する。
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Research Products
(2 results)