2014 Fiscal Year Research-status Report
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26620106
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 佳子 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335069)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 糖鎖高分子 / 硫酸化糖 / ナノゲル |
Outline of Annual Research Achievements |
N-アセチルグルコサミンを位置選択的に硫酸化した、硫酸化糖のアクリルアミド誘導体を合成し、これを用いた糖鎖高分子及び、ナノゲルの創製を行った。硫酸化糖鎖高分子では、糖鎖の認識性に応じて、糖認識タンパク質と結合を示すと同時に、酵素や細胞成長因子などの生理活性に重要なタンパク質との相互作用を示すことが分かった。糖鎖の含有量、ポリマーの架橋密度によってその結合性に差異があり、これを調節することで、タンパク質との機能を制御できることがわかった。 また、硫酸化糖の導入を後から行うことができ、高分子を自由に制御できる手法の確立を行うために、側鎖にアルキンを持つ高分子のリビングラジカル重合法および、クリック反応による糖鎖の導入について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
硫酸化糖鎖高分子、硫酸化糖鎖高分子の結合タンパク質について3種類を選び、既に活性を確認している。また、硫酸化糖鎖高分子の合成及びそのナノゲルの調製と機能の解析についても順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
硫酸化糖鎖高分子の結合するタンパク質が高価であることから、高分子のダイナミクスと結合を検討するタンパク質サンプルの確保をどうするかが、問題となる。糖認識タンパク質を随時利用しながら、ダイナミクスに関する検討を行うと共に、疾病関連タンパク質との相互作用の解析を適切に進める。
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Research Products
(25 results)