2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26620129
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡本 晃充 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (60314233)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ラマン分光 / 炭素-炭素三重結合 / 細胞イメージング / 刺激応答性 |
Outline of Annual Research Achievements |
コレステロールの細胞内動態を可視化する技術は、関連する生命現象の分子メカニズムの解明に役立ち、極めて有意義である。一方、将来的に生体分析のマルチモダリティを確保するための一つの大きな候補となりうるのがラマン分光法であり、ラマンイメージングにおいて、アルキン基は生体内の他の分子では検出されないサイレント領域に特異的なピークを有し、細胞内イメージングに有用である。そこで、我々は化学反応でターンオンできるアルキンタグを導入したコレステロールのアナログ分子を開発した。細胞を構成する分子が与えない2000cm-1周辺での分子特異的な周波数を与える標識を化学合成するとともに、温和条件で外部刺激によって活性化した時にだけラマンシグナルを与えるような新しい発想の標識分子を創製した。最終的には、この機能性ラマン標識を用いて生体分子を標識して細胞膜上での分子観察を行った。 研究は、以下の計画・方法によって進められた。 1.薬剤に応答して炭素―炭素三重結合を生成する化学反応を見つけ出した。ベースは、アルファ-ケトエポキシデカリンの分解反応を用いた。 2.開発した標識剤を用いて、リポソームを標識した。リポソーム表面への刺激によって2110cm-1近辺で鋭いラマンシグナルを観察した。 3.標識された分子をメチルシクロデキストリンを用いて細胞膜へ導入し、外部刺激によって活性化させてラマンシグナルを調べた。それによって、細胞膜上でのラフト構造形成を観察することができた。
|
Research Products
(5 results)
-
[Journal Article] FTO-Dependent Demethylation of N6-Methyladenosine Regulates mRNA Splicing and Is Required for Adipogenesis2014
Author(s)
Yang, Y. G.; Zhao, X.; Yang, Y.; Sun, B. F.; Shi, Y.; Yang, X.; Xiao, W.; Hao, Y.; Ping, X.-L.; Chen, Y.; Wang, W.-J.; Jin, K.-X.; Wang, X.; Huang, C.; Fu, Y.; Ge, X.; Song, S.; Jeong, H. S.; Yanagisawa, H.; Niu, Y.; Jia, G.; Wu, W.; Tong, W.-M.; Okamoto, A.; He, C.; Danielsen, J. M.; Wang, X.
-
Journal Title
Cell Res.
Volume: 24
Pages: 1403-1419
Peer Reviewed
-
-
-
-