2015 Fiscal Year Annual Research Report
リポソーム型細胞架橋剤:迅速セルソーティング法と機能化自在マトリックスの創製
Project/Area Number |
26620136
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 健 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70335785)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リポソーム / 抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
リポソームによる凝集は困難であったこれは、リポソームにアンカーした抗体がリポソームから脱離することが原因と考えられた。そこで、リポソームに対する安定な分子修飾法を検討した。そのために、リポソームを貫通する分子を開発した。この分子は両端にリン脂質と強く相互作用することが知られるグアニジノ基を配した分子である。この分子を脂質と混合してリポソーム作製したところ、脂質の種類に依存して、この分子が膜に均一に分散するかどうかが変わることが分かった。不飽和結合を含む脂質の際に、この分子は均一に分散することを、分子に修飾した発色団のスペクトル測定より明らかとした。一方、飽和の脂質では、この分子は会合する。これは、分子中に存在するアミド結合が、疎水性の二分子膜中で良く会合するためと考えられた。本来、飽和の脂質を用いる方が、機械的強度は高くなると考えられるため、この膜貫通型分子の中に存在するアミド結合をエーテル結合に変えることで、飽和脂質に対して、均一に分散するよう改良すればよいことが明らかとなった。
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