2015 Fiscal Year Annual Research Report
5軸能動制御式ベアリングレスモータを搭載した超精密・高性能加工機の研究開発
Project/Area Number |
26630024
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
朝間 淳一 静岡大学, 工学部, 准教授 (70447522)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 磁気浮上 / 磁気軸受 / ベアリングレスモータ / 高速モータ / 永久磁石モータ / トルク脈動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,マイクロエンドミル加工機に適用可能な5軸制御式精密・高速ベアリングレス磁気浮上モータの実現を目指している.磁気浮上回転主軸の位置決め精度に影響を及ぼす要因の一つに,モータの電磁外乱力が挙げられる.平成26年度には,この電磁外乱力の一つであるトルク脈動を低減する表面磁石形モータの設計を行った.具体的には,各相の1スロットあたりの巻線比を変更し,発生する電磁トルクの脈動を極小にする巻線比を理論的に導出し,有限要素電磁界解析により確認を行った.平成27年度には,まず,コギングトルクを低減するために磁石スキューの検討を行った.その結果,永久磁石に3段階スキューを施すことで,コギングトルク(3σ)を6mNmから0.2mNm低減可能であることを,有限要素電磁界解析により示した.次いで,提案する巻線構造を固定子に適用し,かつ,3段磁石スキューを回転子に施した高速モータを試作した.回転子直径は40mm,固定子高さは15mm,永久磁石表面から固定子鉄心表面までの距離は1.5mmに決定した.トルク測定は,PWM駆動による高調波の影響を排除するため,リニアアンプを3台用いて三相正弦波電流をモータに供給し,渦電流ブレーキとトルクメータを用いて,出力トルク信号のスペクトル解析を行った.その結果,トルク脈動(平均値に対する脈動振幅)は,0.24%であった.今後の予定は,本提案モータを磁気浮上モータに適用し,位置決め精度を評価する.
|
Research Products
(7 results)