2014 Fiscal Year Research-status Report
非平衡プラズマによる高含水バイオエタノール用点火装置の開発
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26630072
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
田上 公俊 大分大学, 工学部, 教授 (60284783)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 非平衡プラズマ / 点火 / 燃焼 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球環境問題から各国でバイオ燃料の利用が推進されているが,現状,水分をほとんど含まない高純度(99%以上)なバイオエタノールの利用に限られているため,高純度化による高コスト化が特にアジア発展途上国でのバイオエタノールの普及の妨げとなっている.発展途上地域で容易かつ安価に製造できる水含有量50%程度の高含水バイオエタノールを発電に利用できれば,農産物から燃料製造,エネルギー利用まで完結した,いわゆる地産地消で利用できるシステムが提案可能となる.高含水バイオエタノールの燃焼利用に際しては,特に点火が問題となっている.本研究では,高含水バイオエタノール(水含有量50%)を高効率・低公害に利用するため,「非平衡プラズマ」を利用した高含水バイオエタノール用点火装置の開発を目的としている.本年度は定容燃焼器を用いて供給エネルギーを一定にして,パルス放電特性(パルス数,パルス幅,パルス間隔)を変えて点火実験を行い,希薄可燃限に及ぼす水分含量の影響を調べた.この結果,非平衡プラズマによる着火に関してはパルス幅の影響が大きく,パルス間隔の影響は小さいことが分かった.結果として論文1報,学会発表5件を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した定容燃焼器を用いた実験計画に関しては概ね達成した.また,前述のように,今年度は点火にとどまらず,各種燃料の燃焼特性を調べて,論文や学会発表を行った. 高圧対向流バーナーを用いた実験計画に関しては,装置セッティングが遅れたため,来年度以降の課題となった.
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Strategy for Future Research Activity |
高圧対向流バーナーで実験を行う.装置はほぼ完成しており,実験は来年度行える予定である.定容燃焼器を用いた実験では,新しい点火プラグの効果を試す実験を行う.このプラグは,非平衡プラズマの効果をより強めることができ,点火特性を改善できる可能性が高い.
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Causes of Carryover |
前述のように高圧対向流バーナーのセッティングに遅れが生じ,研究費の残が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
高圧対向流バーナー自体は完成しているが,流量制御するためのMFCや制御用PCの設置はまだである.このため,今年度全て完成させる計画である.同時に新しく開発したプラグの改善を行いたい.
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Research Products
(6 results)