2014 Fiscal Year Research-status Report
大規模非負システム制御理論に基づく映像投影システムの設計論
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26630198
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加嶋 健司 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (60401551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 大輔 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (90504837)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 制御工学 / バーチャルリアリティ / 非負システム |
Outline of Annual Research Achievements |
まず前期では,予定していたプロジェクタ-カメラシステムによる投影に関する既存研究および解決すべき課題の調査を実施した.その中で,共同研究者間で問題意識及び理論的手法を共有する目的も兼ねて,後期から分散協調型のシステムの設計に関する研究に着手した.具体的には,分散実装可能な投影アルゴリズムを構築し,その性能を理論的に評価するとともに,プロトタイプシステムを用いた実験でもその有効性を確認した.得られた成果は現在,国内論文誌,国際会議に投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度では,適切な問題設定をおこない,制御理論の観点からその問題に解法を与え,さらにプロトタイプシステムによる検証まで到達することを具体的なマイルストーンに設定していたが,それらが順調に実施できた.特に動画の投影に関する予備検討までおこなえたことは,次年度以降の課題を検討する際にも重要である.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に設定した問題を適宜拡張し,その有効性を高める.現在の問題設定で仮定しているプロジェクタとカメラのピクセルの1対1の対応関係を緩和するための理論的なアプローチとしては,当初予定していた時空間周波数応答や大規模系の低次元化手法など,映像投影の分野としては新規性の高い手法を積極的に用いる.また並行して,移動体やヘッドマウントディスプレイなどとも連携した統合環境の構築に関する既存結果の調査も実施する.
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Causes of Carryover |
論文誌への掲載料を予定していたが,年度内の採択には至らなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文が採択され次第,その掲載料として使用する.
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Research Products
(2 results)