2016 Fiscal Year Annual Research Report
Application of microbial fuel cell for contaminated soil with organic waste
Project/Area Number |
26630220
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 長崎大学, 工学研究科, 教授 (60248474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 知史 長崎大学, 工学研究科, 助教 (60404240)
MD.AZIZUL MOQSUD 山口大学, 創成科学研究科, 准教授 (40464408)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 微生物燃料電池 / 稲 / 底質 |
Outline of Annual Research Achievements |
微生物燃料電池に関する実験結果から以下のことが明らかとなった。 1)稲を用いた微生物燃料電池による稲の種類と電極の材質が与える影響:田んぼでPMFC(Plant Microbial Fuel Cell)を利用した発電を行う場合、栽培する稲の品種を考慮する必要がある。負極に竹炭を使用することで電極を再利用することができ、電極の量を2倍にすると、得られる電圧は倍以上となる。稲を用いたPMFCにおいて、日射量に応じた電流が発生するまでには時間差がある。 2)水田を用いた微生物燃料電池と電極材料が発電に及ぼす影響:土が乾燥してしまうと、内部抵抗の上昇、起電力の低下により、発電能力は著しく低下する。乾燥状態では、電竹炭を負極とし、湿潤状態が継続できる場合はカーボンファイバーを負極にすることで高い発電能力となる。水田の発電では、水田の水が継続的に供給されないことがある。このことから、土が乾燥してしまった場合にも発電が可能な電竹炭を負極に用いることが実用化する際の発電能力の向上につながる。 3)底質に対する微生物燃料電池を用いた地盤環境の改善:山口湾の底質に対して、電極の材料を換えた微生物燃料電池を用いた結果、今回行ったすべての組み合わせにおいて、負極付近のAVSの値が減少した。負極にカーボンファイバーまたはカーボンフェルトを用いた場合、AVSは基準値0.2(mg/g dry-mud)を下回っていた。その中でも、正極と負極にカーボンフェルトを使用した場合には、負極から離れた底部のAVSも減少した。発生する電圧が高いほど、負極付近のAVSの減少量も大きくなった。
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Research Products
(3 results)