2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26630229
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日比野 忠史 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50263736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOUCH NARONG 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50707247)
金 キョンヘ 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (80577859) [Withdrawn]
中下 慎也 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90613034)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アルカリ剤 / ヘドロ / 浄化 / 底棲生物 / 酸化還元 / 再生評価 / 造粒物 / 循環型 |
Outline of Annual Research Achievements |
沿岸域で失われた生態系を効率的に再生するために,有機泥中の有機物の種類を特定し,有機泥性状を評価する手法を提案した.有機泥に含まれる有機物が複雑であり,その分解過程を簡易に評価できない.また,沿岸域に堆積する有機泥には植物プランクトンや陸水起源の有機物のみならず未処理下水等の生活排水起源の有機物が多く堆積し,種々に異なる有機物が含まれている. 本研究では,有機物に含まれる全有機炭素量と有機物の燃焼で得られた全有機物量との関係から有機物の性状を評価した.燃焼特性から不安定な有機物と腐植性有機物の分類方法(IL300法)を提案し,有機泥から腐植性有機物を抽出することによって,腐植性有機物量を直接測定し,燃焼特性から求められる腐植性有機物量と比較して,IL300法の妥当性を明らかにした.IL300法を用いて有機泥に含まれる有機物量と炭素組成率の関係等を明らかにして有機泥の評価を可能にした.混合材の開発では、過剰有機物の流入により生物が棲息できない底泥を採取して現地再生実験を行い、混合材を用いて生物が棲息できる土壌を再生することができた。再生ができた土壌の有機泥性状を分析することで生態系の再生機構について検討し,アルカリ剤からの陽イオン溶出が生態系再生を促進させることを明らかにした.
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