2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26630367
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 秀士 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30117254)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津守 不二夫 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10343237)
徐 楊 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (60648559) [Withdrawn]
長田 稔子 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90452812)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | レーザフォーミング / スーパーアロイ / 一方向組織制御 / 機械的性質 / 異方性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,先端材料の1つであるスーパーアロイ(インコネル718)粉末に対して,レーザーによる粉末積層3D造形実験を試みた.造形体の組織には異方性があり,また柱状の結晶粒内に繊維状の析出物が造形方向に沿って配列していた. 引張試験を行った結果,引張強さは溶製材のJIS規格値より高い値を示したが,伸びが小さく,積層間の欠陥が原因であると考えられた.疲労試験の結果,造形体の組織は異方性を示したにもかかわらず,疲労強度における異方性は小さかった. 造形時に層間に欠陥が生じやすいため,HIP処理を行うと,繊維状の析出物は消失し,炭化物が析出することがわかった.ただ,HIP材の引張試験では,層間の欠陥を消失できたため,伸びの大幅な向上が見られた.HIP材の疲労試験では異方性が見られるようになり,EBSD解析の結果,造形方向の違いにより結晶粒径に違いが生じており,結晶粒径が小さい方が疲労強度も向上したものと考えられた.
|