2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26630378
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
興戸 正純 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 教授 (50126843)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 卑金属 / アルミニウム / 電解析出 / ジメチルスルホン / 電気化学 / 非水溶媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
【27年度】各種非プロトン性溶媒を用いて,Alの電気化学挙動と電析を調べた.塩化アルミを加えたDMSO2からはAl電析はできるが,水分の影響が顕著であり多すぎると黒色Al析出物となる.少なすぎても光沢のあるAlは得られず,適度な水分が必要である.硫酸アルミを加えた浴からはAl電析は生じない.塩化アルミをDMSOに加えると固化しアルミナが生成した.DMF, DMS浴へは常温で塩化アルミが溶解するもののAlは電析しない.Al, Mg, Liの塩化物を加えた浴からは選択的にAlのみ析出し,電解精製の可能性が示唆される.PC浴からはLiPF6, NaPF6を添加し電析するとLi, Naが析出するが,塩化物,フッ化物のAl, Mg, Na塩では溶解度が少ないか溶解しても析出しない.金属カチオンの可数が大きいものは脱溶媒和が起きにくいものと推察される. 【26,27年度】水溶液から電解採取できない卑金属の各種非プロトン性溶媒中での電気化学挙動,電析挙動を調べた.DMSO2浴への金属塩化物の溶解性を調べた.DMSO2浴からはAlの電析が確認できたが,Mg,Li,Ndは電析しなかった.塩化アルミ浴に他の金属イオン種を添加しても,合金を作製することはできなかった. PC,DMSO,DMS,DMF用いて,Alの電気化学挙動と電析を調べた.塩化アルミを加えたDMSO2からはAl電析はできるが,水分の影響が顕著であり多すぎると黒色Al析出物となる.少なすぎても光沢のあるAlは得られず,適度な水分が必要であった.塩化アルミをDMSOに加えると固化しアルミナが生成した.DMF, DMS浴へは常温で塩化アルミが溶解するもののAlは電析しない.Al, Mg, Liの塩化物を加えた浴からは選択的にAlのみ析出し,電解精製の可能性が示唆される.PC浴にAl, Mg, Naの塩化物,フッ化物塩を加えても電析はしない.金属カチオンの可数が大きいものは脱溶媒和が起きにくいものと推察される.
|