2015 Fiscal Year Research-status Report
人工多能性幹細胞をがん幹細胞へ誘導する分子メカニズムの解析
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26640079
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
妹尾 昌治 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (90243493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 智成 岡山大学, 自然科学研究科, 講師 (30530191)
水谷 昭文 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (50598331)
工藤 孝幸 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (00346412)
村上 宏 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (90260174)
増田 潤子 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (20424674)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | がん幹細胞 / iPS細胞 / 阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん幹細胞誘導を継時的に追跡し、最短一週間のがん細胞培養上清(CM)処理で、外因のLIF非依存的に継代維持可能な細胞が現れることを確認した。これは、外因添加因子を加えなくとも、細胞間コミュニケーションにより自律的な幹細胞性の維持環境を構築していると推測される。また、被評価化合物として、先に本研究で見出されたMEKの阻害剤やGSK3α/βの阻害剤などを中心に、増殖、分化、発生に関するシグナル経路の阻害剤を中心に75種類の化合物を選択して、がん幹細胞化促進効果を評価した結果、20種の化合物ががん幹細胞化を促進する候補として抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
幹細胞からがん幹細胞化の誘導に関与する細胞内シグナル伝達経路についてかなり具体的な手がかりを得た。
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Strategy for Future Research Activity |
がん幹細胞化を促進すると考えられた候補化合物に対し、影響するシグナル伝達経路を精査し、その経路を中心にがん幹細胞化に重要と考えられるキナーゼ活性、遺伝子の発現制御およびエピジェネティクスを明らかにしていく。
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Research Products
(13 results)