2014 Fiscal Year Research-status Report
溶出時間のデータベース化による超深度定量プロテオミクスの実現
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26640092
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大槻 純男 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (60323036)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロテオーミクス / 質量分析 / 溶出時間 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、溶出時間の高精度な規格化と復元の技術によるペプチド情報のデータベース化とシグナルとノイズの効率的な分離によって高感度・高深度定量プロテオミクス技術を開発することを目的とする。溶出時間およびシグナル・ノイズ分離のアルゴリズムを作製するためには、再現性を検討するデータと既知の陽性を解析したデータが必要である。このデータを取得するサンプルとして、ヒト肝臓ミクロソームのトリプシン消化産物に200種類のペプチド混合液の濃度を変えて添加し、同一のサンプルをMS/MS ALL法及びショットガン法によって解析した。本資料をすでに構築した初期技術によって検証した結果、データベースを用いた方法は従来のショットガンと比較してより低濃度までペプチドを同定するとともに定量性が高いことが明らかとなった。また、開発技術を用い、異なる2施設において同一のデータベースを用いて解析を行ったところ、十分に解析が可能であることが明らかとなった。また次年度計画のFDR計算法の開発を前倒しで行い、基礎技術を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画を順調に進めるとともに、当初次年度に計画していたFDR計算法の開発を前倒しで進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画を加速するとともに、共同研究先に最新技術を導入し複数施設での検証を進める。
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Causes of Carryover |
主に旅費が当初計画(30万円)より格安チケット等の使用により圧縮されたことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越し分についてはH27年度の早い時期に消耗品費として使用する計画である。
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Research Products
(5 results)