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2014 Fiscal Year Research-status Report

発癌防止におけるアポトーシス依存的貪食反応の役割

Research Project

Project/Area Number 26650030
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

中西 義信  金沢大学, 薬学系, 教授 (40172358)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords発癌 / 細胞貪食 / アポトーシス / チェックポイント / ショウジョウバエ
Outline of Annual Research Achievements

癌発症における貪食反応の関与
1. 発癌モデルショウジョウバエの作成
他研究者により発表された方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 109:20549)に基づいて、細胞周期チェックポイントに必要な遺伝子の発現を抑制すると同時にアポトーシスを阻害することによって、癌を発症するショウジョウバエを作成する。平成26年度では、RNAiによりチェックポイント遺伝子の発現を抑制し、caspase阻害タンパク質p35の強制発現によりアポトーシスを阻害したショウジョウバエの樹立をめざした。engrailed遺伝子のプロモーターを使ってGAL4を発現させるGAL4-UASシステムを利用し、RNAiとp35発現を翅原基の後部で誘導することを目論んだ。年度内の完了を見込んでいたが、いくつかの理由により年度末時点ではまだ目的とするショウジョウバエは作成されていない。
2. 貪食受容体を欠損させた発癌モデルショウジョウバエの樹立
貪食反応の関与を知るために、実験1においてアポトーシス阻害のかわりに貪食受容体欠損を起こさせたショウジョウバエにおける癌の発症を解析する。ショウジョウバエの主要な貪食受容体であるDraperとintegrinの二つを同時に欠損させるため、実験1と比べてショウジョウバエ樹立には長期間を要すると見込まれていた。年度末までおよそ2/3の工程が完了した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

実験に必要なショウジョウバエの作成が数ヶ月遅れている。次年度には、この遅れを取り戻し、当初の目的を達成させる。

Strategy for Future Research Activity

癌発症における貪食反応の関与

1. 発癌への貪食の関与:アポトーシスを阻害した発癌モデルショウジョウバエが完成したら、抗生剤投与で常在細菌を無くした動物での癌の発症を調べる。対照のショウジョウバエでの場合と比較することにより、癌発生への常在細菌の影響が判明する。
2. 発癌への貪食の関与:貪食受容体を欠損させた発癌モデルショウジョウバエが樹立されたら、貪食受容体の有無での癌の発症程度を比較する。これにより、癌発症への貪食反応の影響が判明する。
3. 研究全体のまとめ:癌発症における貪食反応の関与の研究を総括する。

Causes of Carryover

研究の進展状況の都合により、実験動物(キイロショウジョウバエ)のいくつかの種類について使用する必要がなくなった。それに伴って、飼育に要する物品の購入費が低くおさまった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

上記の実験動物を次年度に飼育して実験に供する。

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Published: 2016-05-27  

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