2016 Fiscal Year Annual Research Report
Production of bifunctional recognition biomolecules for a novel crystallization method
Project/Area Number |
26650051
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
柴田 直樹 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 准教授 (30295753)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 人工タンパク質 / X線構造解析 / 分子認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
人工リピート配列タンパク質を利用した、複数の面を用いて特定のタンパク質分子と特異的相互作用することが可能な足場タンパク質の創製を目指して研究を行ってきた。平成28年度は、平成27年度中に確立したCISディスプレイ法による系を用いて、標的分子に特異的に相互作用する人工足場タンパク質の創製を目指した。従来、足場タンパク質として用いて来た人工Penta-peptide repeat protein は、大腸菌発現系において発現量が極めて少なく、標的タンパク質との複合体の結晶化には得られるタンパク質試料の量の面で不適当であることが分かった。そのため、新たにβプロペラフォールドを利用した系とユビキチンフォールドを利用した系を確立し、相互作用の創出を試みた。βプロペラフォールドでは表面、裏面それぞれに複数のループ領域があり、それぞれにランダム配列を導入することが可能である。またユビキチンフォールドタンパク質はβシート構造を持ち、その両端が分子表面となっているので、分子表面の部分にランダム配列を導入することが出来る。βプロペラフォールドタンパク質として大腸菌YncE、ユビキチンフォールドタンパク質としてDIXドメインをテンプレートとして利用した。いずれの新しい系でも大腸菌で良く発現させることが出来ることを確認した。特にDIXドメインを利用した系では標的分子との複合体の調製を行い、X回折実験では低分解能ではあったが、標的分子との複合体の結晶を得ることに成功した。
|
Research Products
(1 results)