2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26650054
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
秋山 修志 分子科学研究所, 協奏分子システム研究センター, 教授 (50391842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
向山 厚 分子科学研究所, 協奏分子システム研究センター, 助教 (80647446)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生物時計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,薬剤を対象とする場所に効率良く届けることを目的とした,時限機能を備えたドラッグデリバリ―システムの開発を目指したものである.本年度は,市販の凍結乾燥リポソームを利用することによりリポソームへのKaiタンパク質の封入に取り組むとともに,ミクロンサイズのリポソームを作成するための様々な方法を検証した. 凍結乾燥リポソームを用いたリポソーム作成では,封入したい物質を含む水溶液と緩やかに混合することでナノメートルサイズのリポソームが作成される.Kaiタンパク質を含む溶液と混合することでリポソームを作成し,遠心分離や透析による洗浄処理を施すことで封入されていないKaiタンパク質を除去した.精製したリポソームを界面活性剤により破壊し,SDS-PAGEに供したところ,Kaiタンパク質の存在を確認することできた.しかし,封入されたKaiタンパク質の計時機能が十分に保持されていなかったため,リポソームの大きさや作成手順について条件検討を行った. リポソームの作成法については,静置水和法や界面通過法を含め複数の手法について検討を行った.その結果,Kaiタンパク質の機能をできるだけ損なうことなく,かつミクロンサイズで粒子径の揃ったリポソームを得る方法をほぼ確立することができた.今後はこの作成手順を基盤としてKaiタンパク質の封入条件の最適化および,リポソーム内部でのKaiタンパク質の機能評価に取り組んでいきたいと考えている.
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