2015 Fiscal Year Research-status Report
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26650065
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
恩田 紀更 順天堂大学, 医学部, 助教 (60465044)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 糸球体内皮細胞 / 透過型電子顕微鏡 / fenestration / 新規マーカーの発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎糸球体内皮細胞(GEnC)における「孔」については不明な点が多いが、疾患発症に重要な「孔」の構成蛋白を検討するため、H26年度はヒトHomologue検討の下地となる研究から着手した。血尿や蛋白尿の出現する腎炎では形態学的な変化が予想される。そこで成人で最も多い糸球体腎炎であるIgA腎症を対象とし、感染を契機に肉眼的血尿のみられる群と肉眼的血尿のないIgA腎症を対比することで、「孔」などの微細構造を検討をした。 H27年度はH26年度の研究結果に基づいて、マウスの腎臓からGEnCを分離するため様々な角度から検討を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
幾つかの論文で示されているマウスGEnCの分離方法をそれぞれ試してみたが、細胞株樹立には至っていない。また、マウスGEnCを分離したとする研究室に細胞株の分譲を依頼したが連絡なく、若干の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
Immorto mouseを用いたマウスGEnC分離や、ヒト臍帯静脈内皮細胞を用いた内皮細胞機能の検討を試みる。
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Causes of Carryover |
研究成果発表のための学会参加をしていないため、旅費が余剰分として算出されている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果を発表するため、学会・講演などに積極的に参加する。
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