2016 Fiscal Year Annual Research Report
Technological development of conditional knockout system in newts for investigation of cardiac regeneration
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26650082
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
竹内 隆 鳥取大学, 医学部, 教授 (70197268)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イベリアトゲイモリ / 心筋細胞 / 再生 / トランスジェニック / 細胞系譜 / コンディショナルノックアウト / CRE-loxP / IR-LEGO |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、イモリを用いた遺伝子コンディショナルノックアウトシステムおよび遺伝子発現誘導システムを確立することにより、イモリが有する広範な再生能力がどのような遺伝子の働きにより成立するのかを解明する研究基盤を構築することにある。さらにその実験系を用いて、イモリの心臓再生における、心筋細胞の増殖の意義を解明することをめざす。これらの目的を達成するために、(1)コンディショナルノックアウトイモリの作製と、その手法の効率化、(2)IR-LEGO(赤外レーザー利用)法による局所的な遺伝子の発現誘導法の確立、(3)細胞増殖の再生時期特異的阻害および活性化により再生への影響を解析する実験を計画、実施してきた。 今年度は昨年に引き続き、コンディショナルノックアウトイモリを作製するために、イモリCDK1遺伝子のイントロン領域に対するloxP配列の挿入実験を行った。その結果、不完全な形ではあるがCDKの遺伝子座にloxP配列を挿入することができた。現在は挿入効率を高めるための技術的改良を行っている。IR-LEGO(赤外レーザー利用)法による局所的な遺伝子の発現誘導法については、これまで使用してきた野生型熱ショックプロモーターの改良を行ったことにより、実験上の問題であった遺伝子の発現リークを押さえることに成功した。また、昨年度クローニングに成功したイモリcyclin D1遺伝子の転写調節領域について、異なる種間での機能の共通性と違いを比較解析するために、マウスのcyclin D1遺伝子の転写調節領域を導入したレポーターイモリを作製した。これにより、マウスとイモリの転写調節領域の直接的な機能比較を行った。 これらの研究成果に関連して、論文2報、学会等の発表8件(すべて招待講演)を行った。
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Research Products
(12 results)