2014 Fiscal Year Annual Research Report
葉緑体イソプレノイド合成の中間体測定法開発による代謝経路の局在の解明
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26650088
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田中 亮一 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (20311516)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 葉緑体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、葉緑体内の代謝が「酵素の基質特異性」だけでなく、「酵素の局在」によっても制御されている、という考え方に基づき、葉緑体内のイソプレノイド代謝の局在について、研究を進めることにある。特に、イソプレノイド代謝において、重要な分岐点に位置するgeranylgeranyl-diphosphate (GGDP) およびphytyl-diphosphate (PDP) の定量方法を開発し、これらの基質がそれぞれ包膜、チラコイド膜に局在しているという仮説を実証することを目指す。 まず、GGDPおよびPDPの定量のため、geranylgeranyl transferase (GGT) によって、GGDPおよびPDPを蛍光色素に結合し、この蛍光色素をHPLCで検出する方法を試した。この方法で、in vitroでGGDPを検出できることは確認できたが、PDPは蛍光色素に結合しなかったために検出できなかった。また、葉緑体の膜画分においても、GGDPを検出することができたが、葉緑体の膜画分からは多数の蛍光物質が検出されたために、GGTだけはなく、chlorophyll synthaseによって、chlorophyllideにGGDPおよびPDPを結合させる方法を試すことにした。 chlorophyll synthaseを大腸菌で発現させることを試みたが、発現させることはできなかった。そこで、昆虫培養細胞を利用したbaculovirus expression systemを試みたが、活性のあるchlorophyll synthaseを発現させることはできなかった。また、in vitro transcription, translationであるmembrane max expression systemでも、活性型のchlorophyll synthaseを発現することはできなかった。
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Research Products
(2 results)