2015 Fiscal Year Research-status Report
窒素安定同位体比を用いた森林大気中NOxの起源推定法の開発と実践
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26660131
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
渡邊 未来 国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (50455250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高津 文人 国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (30514327)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 窒素安定同位体比 / 窒素酸化物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に、開発しているδ15N-NOxの新規測定法の検証を、連携研究者(木庭啓介、仁科一哉)とも連携して行った。δ15N値が既知のNO2-からNOxを発生させ、それを捕集してδ15N-NOxを分析し、本法の確度と精度を調べた。概ね良好な結果が得られているが、NOx捕集量が少ない場合は、ブランク補正の影響を受けて、δ15N-NOx値が大きく変動する可能性がある、という課題が明らかになった。 また、都市大気のδ15N-NOxについて、昨年度に引き続き、茨城県つくば市で観測を行った。なお本研究では、都市大気NOxは、森林大気中NOxの起源の1つと位置付けている。観測の結果、都市大気のNOx濃度とそのδ15N値は、いずれも夏季に低くなる傾向が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
δ15N-NOxの新規測定法の検証を進めた結果、課題が明らかになったため。また、実際の大気観測への適用も行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
δ15N-NOxの新規測定法の確立を優先するが、森林大気中NOxの起源推定も行う。
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Causes of Carryover |
消耗品の一部の購入を次年度にし、実験補助の雇用も次年度の集中することとしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品の購入時期や実験補助の雇用時期を変更したが、全体計画は変更せずに進める。
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Research Products
(1 results)