2015 Fiscal Year Annual Research Report
バイオ燃料生産性を飛躍させる光エネルギー駆動型マリンビブリオファクトリーの創成
Project/Area Number |
26660168
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤辺 智雄 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 教授 (30241376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 雅史 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 准教授 (10241374)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 再生可能エネルギー / 光栄養性 / 水産学 / バイオマス / 微生物 / プロテオロドプシン / カロテノイド / 代謝改変 |
Outline of Annual Research Achievements |
海洋メタゲノムデータや微生物個別ゲノムデータから発掘されたプロテオロドプシンや光捕集カロテノイド合成遺伝子を人工遺伝子合成し,マリンビブリオ細胞で効率よくかつ高い機能性を保持した状態で発現させことを目的とし,平成27年度は,プロテオロドプシン遺伝子の発現及びカロテノイド遺伝子のクローニングを行った。 1.Nonlabens sediminis Ara13株由来のプロトンポンプ型pR遺伝子候補を大腸菌にクローニングしall-transレチナールを加えて,強発現させたところ,pR遺伝子の発現に伴う淡橙色の菌体を得ることができたことから,本遺伝子がpR遺伝子であることが示唆された。今後,この遺伝子産物の吸収スペクトル測定とプロトン排出能を見積もる。 2. Nonlabens ulvanivorans NR17株が有するmyxolの生合成に必要なcrtEを除く遺伝子群を大腸菌にクローニングした。本カロテノイドの生成を確認できなかったことから,crtE遺伝子を導入したカセットを作成し,今後,これらの遺伝子資源を活用して効率的なカロテノイド合成遺伝子カセットの作成とこの遺伝子カセットを活用したビブリオ生物触媒の作成を進める。 3.マリンビブリオのゲノム編集の可否を検討するため50種以上のマリンビブリオについてCRISPR/Casシステムの特徴を付けをおこない,Type I型のいくつかのサブタイプが検出された。今後,マリンビブリオ独自の機構を活用したゲノム編集の可能性について検討を進める。
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