2015 Fiscal Year Annual Research Report
イヌの炎症性腸疾患と低グレードT細胞性リンパ腫の診断法と病理発生解明
Project/Area Number |
26660235
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内田 和幸 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (10223554)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 犬 / 慢性腸炎 / リンパ腫 / セリアック病 / グリアジン抗体 / 組織トランスグルタミナーゼ抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、本研究課題に関連して共同研究を実施した内科系論文が3報受理公表されたが、これらはいずれも病理診断での協力を行ったものであり、本研究課題に関連するものの直接の目的ではないので、内容は割愛する。 本研究で主な目的としたイヌの慢性腸炎と消化管リンパ腫については、罹患動物の血清中に抗グリアジンIgA抗体および抗組織トランスグルタミナーゼIgA抗体が存在することが確認でき、正常対照<慢性腸炎<リンパ腫と段階的に抗グリアジンIgA抗体の検出率および抗体価が有意に上昇することが確認できた。この知見は犬の慢性腸炎とリンパ腫の病理発生において、ヒトのセリアック病と類似の病理発生機序が存在することを明瞭に示したはじめての知見である。この内容の一部は2016年の日本獣医専門科協会(JCVP)学術集会で公表し、優秀ポスター賞を受賞した。また現在この知見を論文として取りまとめ、投稿を準備している。
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