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2014 Fiscal Year Research-status Report

生体深部腫瘍に対する低侵襲ラジオ波誘導温熱療法の開発

Research Project

Project/Area Number 26660240
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

岡本 芳晴  鳥取大学, 農学部, 教授 (50194410)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 晶彦  鳥取大学, 農学部, 准教授 (00432609)
粟津 邦男  大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30324817)
浅沼 武敏  宮崎大学, 農学部, 教授 (40332473)
田村 裕  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50263174)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords温熱療法 / ラジオ波 / がん
Outline of Annual Research Achievements

妊娠10日目(ラット器官形成期前期)照射群、妊娠13日目(器官形成期中期)照射群、妊娠16日目(器官形成期後期)照射群、各照射群に対するコントロール群を設定し、胎児の当該発達ステージにおけるラジオ波照射が脳に及ぼす影響を病理組織学的に解析した。いずれの照射群においても照射後24時間後に胎児を採材し、胎児脳のパラフィン包埋切片を作製し、HE染色を施した。いずれの照射群の胎児脳においてもコントロール群に比較し、明らかな病理組織学的変化は認められなかった。本実験によって、ラット胎児の脳の器官形成にラジオ波照射は影響を及ぼさない可能性が示された。
Balb/cマウス(5~7週齢)の両大腿皮下にcolon26を106個接種した。2週間後、腫瘍が直径5mm大に生長した段階で実験に供した。全身麻酔下で右後肢腫瘍にoncothermia(1-2 W)を30分間処置した。処置中は腫瘍内温度、腫瘍表面温度、コントロール腫瘍内温度、直腸温度を測定した。処置後6,24,72,120時間後にマウスを安楽殺し、腫瘍組織を採材した。採材した組織はホルマリン固定後、組織学的観察をおこなった。組織学的観察として、HE染色、TUNEL染色、Ki-67染色を施した。
温度変化に関しては、oncothermiaを処置した腫瘍(処置群)では、腫瘍組織の表面及び腫瘍内のみに温度上昇がみられた。壊死面積に関しては、未処置の腫瘍(対照群)では、壊死面積は時間経過と共にほとんど変化がなかった。いっぽう、処置群では、処置後6時間では壊死面積が8.7%だったが、24時間後には62.3%に急速に増加し、その後は120時間まで変化なかった。TUNEL染色では、処置後72時間において対照群では壊死組織周辺に染色された腫瘍細胞はあまり観察されなかった。処置群では、壊死組織周辺に染色された腫瘍細胞が多数観察された。Ki-67染色では、処置後6時間で対照群では、染色された腫瘍細胞が多数観察されたが、処置群ではわずかであった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

ファントムを用いた非臨床シュミレーションについては、H26年度はファントムの作製にとどまった。

Strategy for Future Research Activity

1.ファントムを用いた非臨床シュミレーションの実験
2.本治療に理解のある動物病院2施設と共同して、非臨床シュミレーションを基にした至適照射条件により初期段階として本治療を1年間種々の腫瘍に施行し、その結果を集計する。
3.集計結果より腫瘍の大きさ変化、QOL、有害事象の有無を分析する。

Causes of Carryover

当初予定していた旅費に差額が生じたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究遂行に必要な消耗品を購入予定。

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Published: 2016-05-27  

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